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ブラック・ミラー シーズン4のMiriのレビュー・感想・評価

ブラック・ミラー シーズン4(2017年製作のドラマ)
4.5
『宇宙船カリスター号』
ゲーム内でしか存在できないデジタルクローンがデイリーの作り上げた世界に閉じ込められるお話。
ゲームやらないからゲームの世界に入り込んじゃうみたいな部分は共感出来ないが、それに現実世界で嫌がらせをされた人に仕打ちをするのは本当に嫌なヤツだなって思っちゃった。まあでもゲームので世界で憂さ晴らしをしていると考えると悲しい…
内容はでも面白かった!
『アークエンジェル』
シングルマザーの母親が一人娘を愛するあまり、超えてはいけない一線を超えて結果的に失ってしまうとても切ないエピソード。自分はサラの立場ではあるが、母親の気持ちもわからなくはない。娘には安全で傷つかずになるべく汚い世界は見せたくないし知らなくていいと思う親心もあるが、流石に娘のプライベートライフまで支配されたら娘としてはたまったもんじゃないよね。あと面白かったのが、血とか暴力などにモザイクがかかる制限。教育上良くないものは”見せない”という選択があるが、そうではなく見せてこれがなぜダメなのか、というのを教えた上で自分で選択させることが大切なんじゃないかなって思った。

『クロコダイル』
最初は不運な事故(自分は同乗者)に巻き込まれそれを隠蔽するために、どんどん殺人に手を染めてしまうお話。
最後は赤ん坊まで殺して隠し通そうとするが、結果的にモルモットから割り出されるって…なんとも言えない。
罪はきちんと償わないと。

『HANG THE DJ』
現代で男女が出会う一つの手段となった「マッチングアプリ」がテーマの作品。めっちゃ面白かった!
システムに争って自分の気持ちを貫けってことかな。
最後の二人がほほえみ合うシーンはもう感動。
最初はあの小さい丸い端末がベストな相手を選んでくれるという流れかなと思いきや、最後は駆け落ち同然にそのシステムに抗うというのはとてもおもしろかった。
こういうマッチングアプリを使ったとき、中で自分の分身がいろんな人と付き合って試してみているのかもと考えるだけで面白い。

『メタルヘッド』
これは何だったんだろう…笑
劇中に出てくる”イヌ”が四足歩行ロボットに似ていて、とにかく気持ち悪く怖かった。

『ブラックミュージアム』
これはブラック・ミラーを全部観た人のためにたくさんイースターエッグが隠されてる。内容もヘインズへの因果応報を含めて痛快なラストになっている。
ニッシュの「親に会いに来た」という意味がわかるとゾゾゾってなった。
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