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名探偵ポワロ シーズン1のRIOのレビュー・感想・評価

名探偵ポワロ シーズン1(1989年製作のドラマ)
5.0
敬愛して止まないエルキュール・ポアロ
何回観ても何回観ても大満足できる凄い作品
第一次世界大戦後の1920年代のイギリスも感じることができる
芸術性が高く知性がこぼれ落ちてる
それでファッションと絵画的なインテリアが最高です

「スズメ蜂の巣」を初めて観た時の感動は涙物です
どうしてこんなにジェントルマンなんだろ
「猟銃荘の怪事件」で登場するワンちゃん
頭をなでられるあのポアロとの微妙な距離が好き

凄すぎる観察と記憶 ―灰色の脳細胞
じっと座って思考を巡らせるポアロはギリシャの賢人みたい

回を追うごとに人柄の深さに感動する
ヘイスティングとジャップ警部がさりげなくポアロをディスる

深く沈潜して黙考するポアロには
陽動作戦に出るヘイスティングが最高の相性です そこにミスレモンがエッセンスを注いでくる完璧です
これ以上に好きになる探偵作品はないんじゃないかな
最後まで灰色の脳細胞に衰えがないもののさすがにポアロへの愛が強すぎて最終回を観るまで
永遠の別れのようでだいぶ時間がかかりました

そして迎えた最終回
そのポアロの実存を脳に刻まれる衝撃でした
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