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荒涼館のtaruponのレビュー・感想・評価

荒涼館(2006年製作のドラマ)
4.2
19世紀イギリス舞台、ディケンズ原作、BBC製作。私の好きな要素は揃っているけれど、なんとなく後回しにしていた作品。(原作は未読です)
見始めたら期待以上に面白かった。
ジャーンダイス×ジャーンダイス訴訟にふりまわされる人間模様、主人公エスタ・サマソンの恋愛と出自をめぐる話、デッドロック夫人を追い詰めるデッドロック卿の顧問弁護士タルキングホーンの話がそれぞれ密に絡み合い話が進行する。
闇に葬ろうとした過去を暴いたり、殺人が起こったり、脅迫して利を得ようとしたり・・・
謎解き+いろいろな階層での人間模様+腐敗しきった当時の裁判制度など社会の状況が、重層的に描かれる。

クルック、スキムポール、ガッピー、スモールウィードなど欲の皮がつっぱった癖の強い脇役が暗躍するところも面白い(どの人も、見ていてほんとにうっとおしいけれど 笑)
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