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ラスト・キングダム シーズン1のtaruponのレビュー・感想・評価

4.1
サクソンの七王国とバイキングの時代の話ということに、ちょっと二の足を踏んでいたのだけれど、見始めたらめちゃめちゃ面白かった。
GOTと比べられて話題にされているのも、GOTを見ている時によく見かけたけれどそれもすごくわかる。
ジョン・スノウとウートレッド、(キット・ハリントンとアレクサンダー・ドレイマン)顔立ちの雰囲気もあるのかな、被る(笑)
といいつつも、基本的にファンタジーと史実ベースの話なので全然違うので、それぞれで楽しめます。

シーズン1は、ウートレッドの生い立ちから、デーン人に育てられ、アーサー王のもとで成果をあげるまでの話。
ストーリー自体は、山あり谷あり、裏切りあり成功ありでの面白さあり、史実に無い人物も加わっているけれどこんなだったのだろうなといろいろ想像できるところも多く、歴史の流れで初めて把握することも多く面白く見れた。

それにしても、この前にキリストについてのドラマを見たり、また欧米系の歴史ドラマでは、必ずキーになるということもあるけれど、この「ラスト・キングダム」を見ても、宗教(この場合はキリスト教と、それ以外の宗教)というものが歴史の中で大きなポジションを占めていたということを痛切に感じる。
ウートレッドは、サクソン人に生まれて洗礼は受けたけれど、デーン人に育てられたからどちらかというとオーディンの方にシンパシーがあって、宗教がまず一番にくるアーサー王とは分かり合えない部分も多いし、宗教ガチガチの王妃とは水と油。
支配できれば好きな宗教でよいわけではない、改宗させることが第一の使命と王は思っていることに、私もウートレッドと同様違和感を感じてしまう。
そして、なんとなく歴史の事実としては知っていたが、イギリスという土地は、(もともとはケルト系がいて)ブリトン人がいてサクソン人がいて、そこにデーン人が侵略しにきて、(最後はノルマン系に征服される)、日本と同じ島国だけれど、他民族が侵略をしにきて征服されて、だんだん同化していくそういう点で全く日本のようなのどかさは無いんだなと感じた。

シーズン2も楽しみ
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