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THIS IS US/ディス・イズ・アス シーズン6のtaruponのレビュー・感想・評価

4.6
大好きだったこのドラマもいよいよラストシーズン。
最後を飾るに満足な内容だった。
先シーズンの最後で、ケイトの衝撃のシーンで終わり・・・・どうして、やっぱりそこまで行っちゃう?と結構打ちのめされていたのだが(トビー好きだし)

今シーズンはその回収エピソードが胸に来る。ウゥー、ケイト本当に成長したよね。子どもの頃エピで、「バグはスロースターター」という言葉が何度もあって、それをいろいろな意味でかみしめられる。
人は、10代、20代で出来上がってしまうわけではない。性格的にも、キャリアでも、コミュニケーションの取り方でも、いろいろな経験を経て変わっていける。

ほぼほぼ泣きどおしだったのは、ミゲルの回。
だって、見ている私も、ピアソン家の面々もジャックが好きだし、ミゲルに対しては、何となく距離を感じる感覚があって。でも、あの1話のエピソードがあることで、今までドラマの端の方に点在していたミゲルが一気に浮かび上がった気がする。彼自身の人間性、そしてレベッカにどれだけ尽くしてきたのか、またジャック&レベッカとは別の意味でお互いをどう支えあってきたのかが、すごく感じられる、ドラマとしてはビッグ3の話だけでない深みが加わったように思う。

それにしても、ビッグ3を中心にしたあの密接でもあり緩やかに繋がる家族は、アメリカ人にとってもきっと理想のものなんだろうなぁ。
養子との関係性、離婚した後の実子との関係性、再婚した後の継子との関係性、これらはアメリカではおそらく日常的なことだろうけれど、お互いに、そして周りも巻き込んでの満足な関係性ってすごく難しい。
でも、まずはいくつになっても、満たされるパートナーとの関係性を築くことがまず第一にあり、その上で子ども達の居場所と各親との結びつきがケアされる。その中で、通常は各所の人間関係が円滑に行くことはなかなか難しいと思うけれど、こんなピアソン家の輪に入れたらすごく幸せだろうと感じられる。


終わってしまって、寂しいけれど、願わくばスピンオフで、目の不自由なジャックがミュージシャンとして自立していく過程を、ピアソンファミリーをチラチラ登場させつつやってくれないかな。
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