kazマックスグローバーレッド

ザ・ボーイズ シーズン1のkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

ザ・ボーイズ シーズン1(2019年製作のドラマ)
4.5
スーパーヒーローが所属する巨大企業「ヴォート」は映画業界に進出してスーパーヒーロー映画を作りグッズもバカ売れ。この一大エンターテイメント企業が政治にも介入し絶大な力を持って国民からも大人気。

そんなヴォートの選ばれし7人のヒーロー「セブン」に欠員が出て一枠空きました。全米各地に派遣された2軍以下の「地方住みますヒーロー」や田舎からスーパーヒーロー目指して都会に出てきた能力者の若者にとっては神セブンに入る絶好のチャンス。

特殊能力を持った女の子アニーもその一人、彼女は「セブン」のオーディションを受けて見事合格。スーパーヒーロー「スターライト」としていきなり神セブン入りです、シンデレラガールです。夢と希望を胸にスーパーヒーローとしてデビュー…、
しかしそんな華やかなヒーロー界の内情は、パワハラ・セクハラ・性加害・宗教団体癒着・薬物問題が大蔓延。ヒーロー達の裏の顔は鬼畜の所業にゲスの極み。さぁどうするアニー、いやスターライト。

旧ジャニーズ、吉本興業、宝塚、現政権など、今の日本の政界・エンターテイメント業界を見てるようでゾッとした、このドラマはヤバイです。しかし観るなら今が旬。

原作がDC系でThe Boysに出てくるキャラ被りスーパーヒーローはホームランダー(スーパーマン)、クイーン・メイヴ(ワンダーウーマン)、ディープ(アクアマン)、Aトレイン(フラッシュ)、ブラックノワール(ブラッドスポーツ)。

特にホームランダーのゲスさは『ウォッチメン』のコメディアン以上に激ヤバ。『マン・オブ・スティール』でゾッド将軍が一般人をアイビームで攻撃してそれをスーパーマンが何とか阻止しようとするシーンがあって、実際に人間がアイビームでやられたらこんなエグいことになるのか。まぁホームランダーもある意味犠牲者なんだけど。

スーパーマンがもしもクズ野郎だったらマジで怖いだろうなというのがリアルに伝わってくる。『バットマンvsスーパーマン』でブルース・ウェインがスーパーマンを警戒してたのがこのドラマを見るとよく理解できる。


有名人どころの俳優人はエリザベス・シューがヴォートの重役を熱演。『ベスト・キッド』のシューちゃんがあんな悪いオバサンになってる。

『シックス・センス』のハーレイ・ジョエル・オスメントは元子役で今は冴えない中年能力者としてゲスト出演。めっちゃ役にハマってた。

主人公のヒューイがビリー・ジョエル好きで「ビッグショット」が1エピソードのラストで流れる。高校生の頃ビリー・ジョエルよく聴いてたなぁ。