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マインドハンター シーズン2のとぽとぽのレビュー・感想・評価

マインドハンター シーズン2(2018年製作のドラマ)
4.0
《プロファイリング》やっぱりヤバい。会話劇的になっても退屈するどころかぐんぐんスリリングさが増していく、そんな会話シーンがとにかく美味しい仕上がりでキレキレに秀逸。相変わらず早い台詞と小難しい専門知識(?)の応酬は十分に聞き取れ理解し切れている気はしないけど、それでも十二分に背徳感溢れ興味そそるヤバい題材に強迫観念的演出と巧みな演技でついつい見ちゃうグイグイ惹き込まれてしまうから気付いたときには時既に遅し、もう後には退けない。そんな、これぞ危険な香りのする醍醐味。捜査部や組織のしがらみもそのままに様々な物語=事件・人生・家庭・命が複雑に絡み合っていく。間やテンポが絶妙で思いがけずキャッチーな瞬間も。公私の板挟みとお役所仕事の段階によってようまくいかない捜査にジレンマ。想像だにしない深みと味わい深さと戦慄、ふとしたときにゾッとする。時に一緒に操作しているような錯覚。そもそもここまで仕事に打ち込めないとかどうでもいいことも。あと地味に選曲もいちいち秀逸で音楽ファンの心くすぐる。視聴者観客にウイニングランさせてくれないヤキモキした終わり方が如何にも現実社会の組織って感じで心にしこりが残るようだけど、そのせいで既にseason3楽しみ。製作総指揮にシャーリーズ・セロンに、よく話数監督していたカール・フランクリン良い仕事してる。こんなもの見せられたらフィンチャーが監督する筈だった『ワールドウォーZ』2作目の企画立ち消えになったのも受け入れざるをえないな(??)。

「秩序的で強迫観念」
奥さんやばいグレッグ蚊帳の外ここにもマンソン
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