かず

マインドハンター シーズン2のかずのネタバレレビュー・内容・結末

マインドハンター シーズン2(2018年製作のドラマ)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

前シーズンに引き続き、ダークな子育てドラマとしても見れておもしろかった。
ビルがトキシック・マスキュリニティに蝕まれる様が見ていて辛い。

1970年代後半から80年代前半にかけてアトランタで実際に起こった黒人児童連続殺人事件が描かれる。

ドナルド・グローバー主演の大傑作ドラマ『アトランタ』で描かれるように、アトランタという舞台は、現代の人種問題の縮図となっている。具体的な問題としては、白人と黒人の分断・理解不能性と貧困問題、そしてそれらに起因する暴力事件である。

・またもや悲劇が…アトランタ警察による黒人男性射殺事件について知っておくべきこと
https://news.yahoo.co.jp/articles/39040f0ae2c2a7c09dff0d2196225811237f0142

この点において、前シーズンに続き本シーズンも、人種問題という現代的な主題を描いている。非常にクレバーな舞台設定だ。

また、人種問題に起因する民意の暴走や政治的思惑が捜査の行手を阻むというのも普遍的でおもしろい。

凶悪犯との対峙を通して、ホールデンだけでなく、ビルの家族やウェンディーまでもが蝕まれていく。
シーズン1ではホールデンのパーソナルな面が描かれたが、本シーズンではビルの家族に重点をおき、ウェンディーの私生活も描かれる。
疲弊していくビルの姿と、崩壊していくビル一家、そしてブライアンの姿を見るのが辛い。。。

予算に対して視聴者を獲得出来なかったようで、次シーズンが製作されるかわからないみたいだけど、是非製作して欲しい。

『マインドハンター』で一番驚いたのは、あらゆるシーンでVFXが多用されていること。以下の動画見たけど,自然すぎて全然気付かないシーンでまで使われている。

・Mindhunter VFX Breakdown - Artemple
https://youtu.be/Di4Byf1EzRE
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