ふじこ

ドクロゲキのふじこのネタバレレビュー・内容・結末

ドクロゲキ(2012年製作のドラマ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

[ トリハダ ]とかの系譜。後味の悪いサスペンス、との事。
[ トリハダ ][ カクセイ ]よりこっちの方が面白かったなあ。

◎第一話:鮫島由紀恵
└夜、寝ている女性の部屋のドアが叩かれる音で目が覚める。ママ!ママ開けて!ドンドンと叩かれる音に辟易して怒鳴り返すと静かになったので、そのまま就寝。朝になると騒がしい。外に出ると隣の家の子が事故に遭い、間違えて自分の家のドアを叩いていた事を知る。

いい感じの後味の悪さで良いね。悪くないのに不要な罪悪感を抱えそうだし、何よりわたしだったらもう住めない。お隣さんに恨まれていそうで。お子さんは夜に何してたんですかね。

◎第二話:横山幾三
└死にかけた老齢の男性。その妻と、息子。そしてその嫁と孫。死に際にかつて不倫をし女を孕ませた事を告白し、事切れる。家族が悲しむよりも先に息子の嫁が駆け寄り大声で泣きじゃくる。

良いけど、わかり易すぎるのが残念だったなあ~。後味が悪いのは確か。自己満足の告白で良かった例より言わなくて良かった方が多そうな気すらする。

◎第三話:村上哲也
└長いこと音信不通にしていた父。アパートを訪ね、すりガラス越しに今までの事を侘びてやり直そうと語るも、父親はガラス戸を抑えたまま何も話さない。主人公が戸に手を掛けると勢いよく開き、バットで殴り掛かられる。外された補聴器と、空き巣・強盗多発の注意注意書き。

悪くない。どっちも悪くない。ただタイミングが悪かった。補聴器を取りに手を離したら戸を開けられるかも知れないし。事前にアポは取るべきか。

◎第四話:畑野のぞみ
└小学校の作文発表会。女児が書いた、わたしのお母さん の発表。お母さんのいびきは凄い、と微笑ましい内容から段々と父親のリストラ、家庭内暴力、病気、介護。そして死んだ事で保険金を手に入れ良い家に引っ越し、再婚もする予定だと言う。何かを察したような先生の顔となんとも言えない保護者の空気。女児の親はそっと教室を去る。

これ[ トリハダ5 ]の2話目を思い出すのだけれど、別の家庭…?出てた人を思い出せないけれど、別の話だったとしてもあんな感じだったのかな~家庭の空気、と想像出来て良かった。

◎第五話:内田誠
└金の無心ばかりする母親に強く出る息子。しかし実は母親が移植を必要とする腎不全だったと知り、妊娠中の彼女の事も考えるが自分の腎臓を移植しても良いと決意。しかし母親は息子の腎臓は貰えない、と拒否。自分の為を想ってくれている…のかと思いきや、母親の借金の所為で既に息子の腎臓はひとつ金に変えられた後だった。

ひどい話だなぁ。手術跡とかうまい事言ってたのかな。親がクズだと子供は可哀想だけれど、親であろうと捨てて良いのだと気付くと良いなあ。


[ トリハダ ]と同じ構造でプロローグと幕間、エピローグに話が挿入されるのだけれど、それは盲目のイケメンと個性的な顔立ちの女性が愛し合い、子供が出来て自分に似てブスだったらどうしようと悩んだり、過去軸で目の見えなくなった男性が彼女に振られる処、そして事の発端は今の妻である個性的な顔の女性が男性にアシッドアタックをするシーンで終わり。展開が読めすぎて特にコメントないかな。
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