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ライン・オブ・デューティ シーズン4のkitoのレビュー・感想・評価

4.4
最高に面白かった。

シーズン3がなかなかショッキングなエンディングで幕を下ろしたので、少し間を開け気分を新たに本シーズンを見始めたーーのだけど、またまた、ほぼ一気見してしまった。

悪役を演じるゲストスターはタンディ・ニュートン。どこか見覚えがあって出演作を調べると「ミッション・インポッシブル2」でトム・クルーズの相手役のヒロインだった。

今回は上昇志向の強い優秀な女性警部がやや偶発的な感じで部下を殺してしまう。普通なら正当防衛を主張すべきだが、そんな騒動を起こしてしまっては、罪に問われなくとも警察官としてのキャリアは終わってしまうと思い、不正に手を染め、地獄への扉を開けてしまう、というお話。

シーズン2、3で強烈な印象を残した女性警部補はいささか常軌を逸した雰囲気があったが、今回の女性警部は割と普通な印象。しかし、役職が上だけあって、エリートの上昇志向の強さは、興味の範囲外の私には理解が及ばない。出世競争なんて単なる ”猿山のボス争い” にしか思えない私は ”はぐれ猿” なんだなあと痛感した。

彼女は凶悪犯罪捜査チームのリーダーで犯罪捜査に長けており、犯罪者の心理も犯しやすいミスも、さらには捜査側の打つ手も熟知しており、汚職捜査課もタジタジ。

まあ、この手の犯罪ものは物語の終盤まで犯人が有利にことが進むものの、最後にはもちろん正義が勝つというのがテンプレーーのはずなのだけど、タダでは済まないのが本作のすごいところで、見始めたらやめられなくなる所以。今回の最終話の展開は実に見事だった。

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