いささか甘いと思うけれど、一応、バンクロフトに裁きが降りて一段落。
シーズン1でサイコパスっぷり全開だったバンクロフト警視。シーズン2では警視正に昇格し、更なる上昇志向に燃えている。「コール・オブ・デューティ」の悪徳警官もそうだけど、英国警察って出世するとそんなに美味しいのだろうか。証拠改竄程度ならまだしも、悪行を暴かれそうになると証人を次々に殺していく。もはや「他者への共感能力が欠けている」「思考が冷淡で自己中心的」「外面を繕うのが上手く、魅力的に見えやすい」といった特徴のソシオパス、サイコパスにしか思えない。
バンクロフトの一番の弱みはひとり息子。彼女は息子を溺愛していて息子も母離れができず、もはや相互依存状態。シーズン2ではそんな息子に殺人の嫌疑がかかり、バンクロフト母さんがなりふり構わず奔走するという展開で、キービジュアルで予想できるまんまの展開だった。
バンクロフトを上回りそうなサイコでシリアルキラーな快楽殺人者の若い女性が登場し、とことん女運に恵まれない息子くんがサクッと手玉に取られる。悪は悪の心理がわかるのだろう、しかも犯罪捜査能力は抜群のバンクロフトママが本性を見抜いて、怒りまくる。
シーズン1であれほど、捕まれ!と願いながら観ていたはずなのに、いつの間にかバンクロフトママを応援する心理になる。ああ、なるほど、これってまさに「エスター」1、2と同じような演出なんだ。
シーズン1同様ご都合主義的展開もあったけれど、なんやかんや、けっこう楽しめた。
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