おけい

エスケープ・アット・ダンネモラ~脱獄~のおけいのレビュー・感想・評価

3.8
ベネチオデルトロが好きなのでフォロワーさんが教えてくれた作品です。感謝✨

コメディ映画で良く見かけるベンスティラー製作総指揮、監督の脱獄ドラマです。以前から監督や脚本業もこなしてるなんて知らず、こんな才能があったのね…と感服するほど面白かった。

恐らく俳優のクオリティも高かったせいもあるのでしょうが時折ドラマであることを忘れてしまう映画のような画の強さがありました。

2015年に実際にあった脱獄事件で重罪で終身刑の模範囚2人と脱獄幇助をした罪に問わた刑務所職員が主な登場人物になる。

脱獄の首謀者でありながら周りの人を巧みな言葉で操り動かしてしまう不気味な人物リチャードをベネチオデルトロが演じているのだが、その圧倒的な存在感が醸し出す雰囲気はやはり凄い迫力。

一方ポールダノ演じる囚人ディヴィットは、一緒に脱獄する仲間なのだが彼一人の働きで脱獄できたと言っても過言ではない程の行動力と判断力がある。(毎回作品の役柄によってガラリと顔が変わるポールダノには驚く)

しかも長い逃亡期間においては首謀者のリチャード(デルトロ)の方か足でまといになってるのが笑うし、後半はダメダメなベネチオデルトロにしっかりしろ!と喝をいれたくなってしまうこと必須である。

そしてこのストーリーには欠かせないのは脱獄幇助をした女性職員ディリー(パトリシアアークエット)である。彼女は2人と性的関係を持ち脱獄幇助行為をたびたび犯してしまうのだ。彼女に割とスポットを当てた構成でこの事件のキーマンであることが分かります。

お世辞にも綺麗とは言えないおデブな中年おばさんが、性欲に溺れたり、優しい夫をないがしろにするシーンは少々見苦しいのだが逆にリアリティがあったし、あのパトリシアアークエットの見事な役作りと演技は必見だ。ネットで見たが本物の女性とそっくり😱もともとは綺麗な女優だから特殊メイクよね??

一筋縄ではいかないクセの強い3人をいい具合におり混ぜた面白いドラマでした。
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