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あなたの番です-反撃編-のこのネタバレレビュー・内容・結末

あなたの番です-反撃編-(2019年製作のドラマ)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

第1クールは期待外れかと思いきやかなり楽しめたため期待値が相当高まった上で見始めた反撃編。
結論から言うと、このドラマは承転は一年に一度レベルの快作、第1クール第1話の起と第2クール最終話の結は秋元作品の悪い部分が出た凡作、といった印象です。

この第2クールでは、第1クールで解き残された謎の解明は当然ですが、影の薄かった意味深な登場人物たちに焦点が当てられるストーリーにも期待です。

普通のドラマであれば「えっ?どういうこと?」と引っかかる場面は早々に答えを出してくれるものですが、このドラマはその答え合わせがいつ、何話先になるか分からない点も上手く出来ています。
そうすることで視聴者側は謎解きの材料に加えられるし、実際に謎が解かれたときにそこが繋がるのか!という驚きが増幅します。
(今まではひとつも自力で謎解き出来ずに驚いてばかりですが笑)

ひとつ難を挙げるとすれば、全ての物語が繋がっている性質上、予告CMによるネタバレを喰らいやすいこと。
タイムシフト視聴も増えている現代だからこそもう少し予告CMの煽り方も考えてほしいものです。クリフハンガーのコアを流すのってどうなんだ。
まあリアタイで観ればいい話なんですが…

第11話
飽きさせない展開ながら、視聴者を置いてけぼりにせず謎解きの余地も残し論理破綻しないという本格ミステリー感はそのまま。
さらに横浜流星くんという旬の若手が相棒として追加され出だしは順調な感じです。
物語終盤に衝撃を持ってくるお得意の展開は第2クールでも踏襲されており、次回が待ちきれません。

第12話
第1クールの謎を割とあっさりバラしてもまた新たな謎・フラグが発生するので情報量のバランスがよいです。
それにしても全員容疑者というフレーズはミステリーで定番ですが、それを明示的に謳っていないこのドラマも相当全員容疑者感強いです。

第13話
毎度のことながらヒントも解答も増えていくのに新たな謎が増えていつまでも答えに辿り着けない感覚。ゾクゾクします。
どーやんのシーンでちょいちょい挟まれるネタもクスッと出来ます。

第14話
選挙特番で1週空いたので待ちわびた放送。
今回も各登場人物がいい感じでぶっ壊れています。袴田吉彦…笑
ラストの畳み掛けが次回どのように繋がっていくか楽しみです。

第15話
またタイムシフトで観る前にテレビCMでネタバレ喰らってしまいました…
でも見始めてしまえば些細なことに思えるくらい充実した一話でした。
登場人物の相関図がどんどん濃くなっていき、ここに来て感情移入という連続ドラマの醍醐味も味わえるようになってきました。
ミステリーも素晴らしいですがラブロマンスも良いですなー。

第16話
色々と進んだ一話。
皆川猿時さんがいい芝居してます。
現時点であからさまにかなり怪しいやつが数人いますが、ストレートにそれらが犯人なのか、全く想像もつかない人物なのか。面白すぎます。

第17話
もうすぐ終わりという雰囲気は感じられるのにさっぱり犯人が分からない、こいつ違いそうだなと一息つけてもすぐにフラグ立つし、等々、堪らない展開の一話。
本山幹子を巡る件、最高。

第18話
最後まで予想できる展開にはならないですね。
次回いよいよ最終話。
この謎解きがあと1週しか出来ないことが惜しいです。

最終話
半年間、毎週が待ち遠しく、これまでの秋元作品とは違うと思っていました。
そして待ちに待った、だけど寂しくもある最終話が来てしまいました。
そんな傑作の集大成はシンプルなものでした。
それでも十分インパクトはあったんですが。
ただ、過去の秋元作品でも複雑にしすぎた伏線を回収仕切れなくなってシンプルに片付けました、という結末は多々あって、既視感をいだいてしまったのも事実。
期待していただけにその残念な想いは強くなってしまいました。
結局最後はこうなるんだな。。。という感じで減点。

最終話は開始数分でシンプル過ぎる形で犯人が明らかになったため、残りの数十分で実はどんでん返しあるんじゃないかとか期待しながら観ていましたが、それも叶わず。

西野さんも人を殺すことへの愛と葛藤を翔太の純愛と過失の不貞と対比させながら訴える部分は良い塩梅で狂ってましたが、冒頭からの独白では台詞が長くなったことによって、これまでマスキングされていた演技の物足りなさが明らかに出てしまいました。
事前に奈緒さんのサイコパス演技を散々見せつけられただけに余計に。
それに加えて物語への感情移入によって黒島ちゃん好きになっていたことと、連続殺人犯への憎しみが重なって、受け入れたくないショックも伴って心に染みてきませんでした。

最後の江藤の意味ありげな視線、無人の車椅子、おばあちゃん転落の件も雰囲気持たせたかったのでしょうが、ありきたりすぎて逆に安っぽくなってしまったような。
たとえおばあちゃん転落を仕込んだのが江藤だろうが、水城だろうが、それ以外の人物だろうが、そしてその後の展開を考えろっていう意味での車椅子上の「あなたの番です」だろうが、終わっていない交換殺人を続けろという意味だろうが(おばあちゃん、吉村、石崎)、もはや形成逆転出来るほどの出来事ではないです。

この作品は観ながら謎解きに参加できるけど全く答えが当てられない、という凝ったプロットが醍醐味でした。
が、最終話は事前に頭をよぎって「普通すぎる」と脳内推理で却下したしまったシナリオ通り過ぎて拍子抜けしてしまった、という印象でした。

ネット上で複数挙がっていたパノラマ島奇譚絡めた展開とか、なるほどねって思えるような考察も多々あっただけにそれくらいは上回って欲しかったなー、と。

もちろん、並以上には楽しめたので、それ以上を期待しちゃった自分が悪いんでしょうね。。