アマプラでのタイトルは『刑事ジョン・トリンの衝突追跡調査』。二車線道路で起きた多重事故。巻き込まれた被害者達それぞれの人生模様が描かれる群像劇。彼らが抱えていたものが掘り起こされ、謎が解明されて行くミステリー仕立てであるのが面白い。一方で、この事故の全容解明をする事になった刑事トリンが、自身の家族が1年前に遭遇した交通事故と向き合う事になる。

脚本にアンソニー・ホロヴィッツの名があったので観始めたが、話の運び方が秀逸で、終盤の捻りある展開に思わず唸った。それからトリン役のダグラス・ヘンシュオール。『シェトランド』以来のファンだが、本作では40代半ば、『シェトランド』最新シーズンでは50代半ばになっている。この10年で急激に老け込んだ様に思うが🙏、枯れた雰囲気に哀愁が漂っていて寧ろ今の方が好きである。


※シネフィルWOWOW+(4&5話)

交通事故のから被害者達の素性をよくここまで丁寧に謎多く作り込んだなという感じ。
そこがイギリスドラマっぽくて5話という短さも丁度良くさくっと見れました。

英国には、こうした地味なドラマが多数あって、晩ご飯を食べながらよく観たものだ。英国のドラマには派手さはないが深みのある人間の業のようなものが溢れている。良質で知性を感じる脚本を楽しめる。