ふじこ

新米刑事モース ~オックスフォード事件簿~ シーズン1のふじこのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

新米じゃない、ベテランの方の[ 主任警部モース ]は未視聴。
多分契約の関係だと思うし、すぐ戻ってくるのだと思うけれどS4が視聴期限付きだったので視聴。前々からリストには入っていたのだけれども。

ペーペーの新人刑事であるモースは優れた洞察力と推理力を持っているものの、何しろペーペーなのででしゃばる事は許されないし、階級が全ての警察組織で上からの圧力や同年代の同僚のやっかみなんかもありつつ、それでもその頭の良さに目をつけたサーズデイ警部補が色々と面倒を見てくれ、めきめき頭角を表しつつも、やっぱり上役には嫌われたりするイギリスドラマ。

雰囲気が良い~。1960年代を舞台に、今ほど便利じゃない、でももっと昔よりはマシ、の丁度いい科学捜査具合。司法解剖はちゃんとしているし、指紋も採取して使える。でも携帯はないし、資料も全部紙。
いつも曇っているイメージの通りに清々しい晴天は拝めないし、見た目に反して意外と勝ち気なモースはサーズデイ警部補よりも上の人間に結構嫌味や皮肉な言い方をしちゃう。イギリス人魂がつよい。

でもちょいちょい出てくる制服同僚のストレンジは味方でいいヤツだし、サーズデイ警部補も上とモースの緩衝材として努力してくれている。恵まれていると言えばそう。
シーズン2を観てる途中で気付いたけれど、1話90分の長編。並の映画くらいの尺でちゃんと事件を追ってくれるので見応えもある。
捜査では有能なのに、実生活では結構優柔不断な感じのする、不器用な感じの生き方をするモースも良い。
劇的におもしろ~いって訳じゃないけれど、良質だなぁとしみじみするドラマ。
ふじこ

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