うろもとうとか

北の国からのうろもとうとかのネタバレレビュー・内容・結末

北の国から(1981年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

2021/5/6〜2021/8/26

第一回

そんなとこからそんなテンションで始まるのか
という当時リアルタイムで見始めた人とは
ちょっと違うであろう衝撃
ここから20年近く続くとは
第一"話"じゃなく"回"なのも
ふとドラマの表現の変化があったことを感じる
一生"若っ"が心の中で漏れる
そして田中邦衛さんに限らず
作品の中での生と現実での死を
改めて痛感する
黒板五郎というより
俳優田中邦衛をヒシヒシと感じる
そしてまだ晩年とは演技プランが違う気がする
大滝秀治さんも味わい深い
そして純と螢可愛すぎていちいち悶えそうになる
ただでさえ螢の五郎さんに対する台詞
泣ける姿勢なのに
この後の話の流れを知ってたら
余計に胸が痛い

第二回

普通敬語はカタイ印象を生むはずなのに
どういう訳か
純の五郎に対して敬語には
ホッコリさせられる
しかし第二回にして螢行方不明とか…
手紙頼んだ純も純とて辛…
純が初めて流す涙は妹に対する責任だったとは
これ毎話しっかりクライマックス作ってるのか

第三回

五郎さんというよりは俳優田中邦衛と感じるのは
なんとなくあまり笑わないからかもしれない
そりゃ笑えない状況だけど
第三回にして純は試されるように
自分そして人の孤独を知るのか

第四回

ずっと思ってたけど純の初恋は
ケイコちゃんではないのか?
そこはただの心の文通相手なのか?
純はこの若さで
こんなに掻き乱される日々だったのか

第五回

五郎さんの気持ちもわかる
しかしばかり愛の鞭にしても
螢との温度差というのは
なかなかに残酷な純への当たり
そして木谷先生の教育スタイルから
少しずつ東京で問題が起こった要素が
さり気なく見え隠れする
笠松のじいさんが純に火の付け方を教え
語る嘘偽りない本音がなんだか泣けた
つららの気持ち、その気持ちがわかる純
さらにそこに
笠松のじいさんの気持ちが乗っかって
純はキツネにあたる
そして五郎さんに二度もハタかれる
あの有名なシーンの真相を知る
草太兄ちゃんという存在の大事さが
凄くなってきているけれど
それよりもさらに螢のやさしさがエグくなる
予想外に涙腺が崩壊した

第六回
急にやってきた草太兄ちゃんのターン
羊数える演出なかなかにシュール
不眠症の連鎖に
つららさんに対する
思わぬつよい答えを返す雪子さん
そしてさらにその問題は本格的に
草太兄ちゃんの家にまで伝わってて
大滝秀治さんの台詞が想定外に
五郎さんを攻める
螢のキツネ…ではじまり螢のキツネ…でおわる
今回これまでの流れと
タッチが少々違う回だったような

第七回
"すみえちゃんのお母さんの料理は凝っていて
雪子おばさんの料理とは比べ物にならない"
急に漏れた味覚に関する本音が
これまでの食事のシーンに
さらに深みを出してくる
黒板家そして界隈の
それぞれの本音が
漏れたり漏れなかったりで渦巻く
あーだこーだ言っても
五郎さんの不器用ではあるけれど
沁み渡るやさしさが螢はもちろんのこと
純にもしっかり根付いていることを
遠回しに提示してくる辺りズルい

第八回
純と正吉の盃ごっこ絶妙過ぎる
周りの配役に比べると最初から美しく役作られて
なかったつららさんが段々可愛くなっていく
草太兄ちゃんとラーメン食べてるシーン最高
(そう上手くはいかないの明らかだから複雑だけど…)
ついに黒板家に水が通って喜ばしいのも束の間
他人の家の幸せそうな大晦日に
入り込めない純、螢
そしてまさかの五郎も続く
子供の頃に観たとき
全く理解が出来なかったけれど
あの頃感じなかったうずうずしさを
しっかりと感じたし
そのあとの三人で出掛ける下りへのフリでも
あるのがすごい
こんなに明確に純と五郎さんの丁寧な会話は
終わりを告げていたとは知らなかった

第九回
つららさんが複雑の一途を辿る中
ついに令子さんが北の国へ
純と螢特に純がやっと都会育ちの精神から
少し前に進もうとしているから
今だけは掻き乱したくない
五郎さんの気持ちはわかるし
草太兄ちゃんの気持ちもわかる
そしてそこで正吉の母みどりちゃんが
鍵になる流れ
こういう立ち位置だったのかとなる
しかし五郎さんや大人たちが思っているよりも
純も螢も研ぎ澄まされており成長している
純が五郎さんに気をつかう姿じんときた

第十回
北海道の吹雪の怖さを知らない
雪子おばさんと純がこんな惨事になること
全く知らなかった
そして知れば知るほど色んな振り幅で
笠松家全体が推しになっていく
五郎さんと笠松のじいさんのぶつかりは
どっちも子供たちのことを考えてで
複雑だったけれど
全部が電気で管理され
一見便利のように思える世界線は
北海道の中でも人里離れた田舎では
結果的にその二人ともが正解なスタイルだった
ことになるのはカッコ良過ぎる

第十一回
そりゃあんなことがあったら純、悪夢観るわな
しかも今度は一人っていうのがリアル
それにしても雪子おばさん
草太兄ちゃんに慣れすぎてるというか
もはや逆に何も感じてないのか?というか
なんだかロマンスではないな
つららさんがやるせなくて愛くるしい
そしてまさかの正吉のやり口…
こんな根性がないやりとりがあったとは…
それだけ笠松のじいさんへの家族愛があるとも
言えるけど酷いな
まさか螢と結ばれるとは
倉本聰自身も思ってなかったのではないか?
そして家出するつららさん
まだ良くも悪くもまだまだ青い草太兄ちゃん
そりゃ殴られるわ
螢の狐に関するエピソード飴と鞭凄

第十二回
勝手な話だが
ひとにはひとの事情がある
それがどっと詰まってる回
笠松のじいさんがやさしさをみせると
泣けてしまうし
先生がうまいこと遠回りに伝えた
"キツネを捕まえることに
決して賛成するわけではないけれど
そうやって生き抜いてきた人達を
決して恨まないで欲しい"
正直に弁解した笠松のじいさんに
ヒシヒシと感じたろうな

第十三回
キツネの存在が大き過ぎる螢だけではじまり
ルンルン螢が前振りをする東京回
兄妹のやりとりが見られないのは少し寂しい
ついに母に不穏な病が忍びよる
それはさておき純は母のことより
恵子ちゃんを筆頭に
東京の旧友のことが気にかかっている
純の人見知りペースに
友達もみんな他人行儀になるの良い演出
まだ半年、されど半年
子どもの頃の半年は大きいものか
まさかの不倫相手が伊丹十三だったとは
第"十三"回から出てくる辺り
意識したことだったんだろうか
"純と東京"生じる葛藤と誘惑
大きくなったり小さくなったり
経験値、果てしない

第十四回
直ぐ夢に心情が現れる純
吉野さんが割と的を得てるのがニクい
ニュートンのゆりかごと伊丹十三の声って
とんでもない合わせ技
純の自転車の乗りこなしと
螢との幻想的な公園でのやりとり
その美しさからの
東京の旧友に土産として
無理に渡されるポルノ雑誌
必死に鞄の中に隠すものの
搭乗窓口で引っ掛かった場合の妄想が微笑ましい
東京、母、令子のことに関して
純の出した決断が自分の意見と違った場合
雪子おばさんが急に
他人行儀になるの毎回怖すぎるな
そりゃ五郎さんには
東京は耐え難い世界だったろうな
そしてそんな五郎さんを
耐え難くなった令子さんもわからなくもない
そしてたった半年で
五郎さんの血が、富良野での生活が
東京の人間だった純を変えていた
そしてあっという間に純と正吉のやりとりが
大人になってからと一緒になってる
新婚さんの夜の営みを
こっそり盗み聴きしようと計画
星座の勉強だと五郎さんを説得したがばっかりに
螢も行きたいとなる
そしてまさかのかけっこなら負けない螢
途中そんな目的を忘れてしまう
まさかのSFなUFOハプニング
そして変わり者の涼子先生を
宇宙人もしくは宇宙人と親しい人に仕立てる
倉本聰の想定外な急な洒落っ気に笑う

第十五回
しっかり目に前回のSFな下りを
説明してきてただの気まぐれな要素では
なかったのかと謎に感心した
からのそれに出会した元はと言えばの
正吉そして純の性の目覚めを
これまた丁寧目な心の語りで語られる
純の歳ならまだ
かわいいで済まされる現象だな笑
推しのひとり清吉さんと五郎さんの
内緒の飲みの席が癒しだった
この頃の五郎さんの怒りが
五郎さんらしさより男らし過ぎてシビれる
そして小出しでしかなかった
涼子先生の東京での失態が
笠松の爺さんの酔った勢いやらによって
丁寧に説明される
ほぼほぼ先生が責められそうな案件だけれど
この土地の人達は
誰も責めようとしない辺り"らしい"
というか今作の方向性というべきか
それだけのことがあって教師を続けている
強さというか信念が凄い
そして散々意見が食い違った末に
あの奇跡の馬を手放すことになってしまった
笠松の爺さん
これまた推しの笠松の爺さんが
ついに亡くなってしまったこと自体
そりゃ無音の衝撃だけど
馬との別れ話笠松の爺さんだけが
感じ取れるものだったように感じ
悲しみより感動が勝つ下りだった

第十六回
清吉さんの"仏"と言われた笠松の爺さんが何故
ああなったのかの語り、たまらなかった
そんなタイミングで神妙な面持ちで
自分の父に病気だと思って性に関することを
話す純は微笑まし過ぎた
そして五郎さんとみどりさんの晩酌が
これまた癒される
何も言わず学校を辞めてしまった正吉
絶え間なく掻き乱される純の幼い心
そしてついに動き始める悲劇の丸太小屋
この希望があんな絶望に変わるなんて…

第十七回
自業自得と言えばそうなのだが
令子さんの今後の展開を考えると
なかなかに残酷な螢
弁護士の叔母さんの絶妙にKYな存在感凄い
そして有名な電車からの令子さんと全力で走る螢
当たり前っちゃ当たり前だけど
お互いを撮ってるときにカメラマンが映ってない
ってことはあの下りだけで
どれほどカット数抑えてたんだろうと
考えさせられた
そしてこのときの草太兄ちゃんカッコよ過ぎた
令子さんとやりとりしてるときの
格好良い口調の五郎さんと
草太兄ちゃんとやりとりしてるときの
"五郎口調"な五郎さんのギャップが
しっかり詰まった回だった

第十八回
珍しくプライベート色を出す涼子先生の色気が
何割も増してとてつもない
高中正義をテーマに五郎さんに恋の予感
運命のイタズラがすごい
そんな中推し、つららさんが
お忍び感リアルで贅沢な
遠くてぼやっと一瞬登場
夕陽をバックに逆光で歩く
先生と純と螢そして神秘のなか忘れた頃に
再び浮上するUFO話
なんなんだこの個人的ツボを
抑えに抑えてくる神回は

第十九回
前回の爽やかさをひっくり返す終わり方
そして全く引き続きのはじまり
若干雑になりつつあるSFネタに
手のひらで転がされる
あっという間に何事もなかったかのように
日常は過ぎていく、かと思いきや
ひとヘソ祭り挟みつつ
草太兄ちゃんのボクシングの取材の
記者、カメラマンとふいに
UFOの話で盛り上がってしまう
ヤバいと思いつつもしゃべりが止まらない純
そこから静かに動き始めるのは
UFOのことよりも
涼子先生が螢を遅くまで
連れ回すことになった
確かにそれが問題視されそうだ
そして五郎さんにとってはそのことよりも
一番近しい友人のはずの中畑さんが
五郎さんの悲劇を
自分の作り話のネタにしていたことが気掛かりに
かと思いきやそれも更に飛び越えて
紙切れ一枚でついに離婚が成立してしまったこと
それをヒシヒシと実感して
ショックを受けていた様だ
そして慰めるこごみさんが
一緒に歌ってとカラオケに選んだ曲が
五郎さんが結婚式で
令子さんと一緒に歌った曲とは…
そしてついに親しい仲になる
五郎さんとこごみさん
五郎さんの最後に読んだ本が
じゃりん子チエって最高過ぎる

第二十回
ついに純のせいで
涼子先生と螢そしてUFOのことが
プラス隠していたことまでがマイナスに
記事になってしまう
しかし螢はそのことよりも
朝帰りした五郎さんからしたラベンダーの匂い
そして毎日のように富良野に通う五郎さんから
こごみさんのことを勘づく
ここでも純と蛍の子供らしいやりとりや
口調がなんだか久方ぶりな気がして癒された
それから本音が明確ではない
雪子おばさんに父さんと結婚するのは
いかがなものか説いたりする
そこで丸太小屋の設計に
雪子おばさんの寝床がないことに
気がつきショックを受ける純と螢
螢が五郎さんの為に一生懸命作った
お弁当を届けに行くとこごみさんと
二人楽しそうに弁当を食べているところに
出会してしまう
可愛い螢の心がブレイクし
一生懸命作った弁当を川に捨てる
螢には純のように心の声がない分
表情や間で表現しないといけない、凄い
UFOの件でテレビの取材を受けることにした螢
嘘偽りのない体験を
意気揚々と受け答えしたことが
より作り話ぽいと受け取られ
螢のことも涼子先生のこともよく知りもしない
テレビの大人達が勝手なことばかり並べる
そこに対する黒板家のリアクション
そしてその周りの螢のことを
信じてる人達のリアクションに
久方ぶりにTVシリーズで涙を浮かべてしまった
追い討つ五郎さんの台詞に
更に涙を浮かべてしまう
そして違う方向で螢に追い討ちをかけるように
次の日明らかに浮かれる五郎さん
ピクニックでこごみさんと
純と螢の仲を深めようとする五郎さん
珍しく子供らしい態度というか
螢は大好きな父を盗られたような、嫉妬のような
気に入らない態度をとる
なんてったってこごみさんが作ったスパゲティを
魚にあげているという名目のもと
目の前で川に流してしまう程
どうなることやら…
ついに涼子先生の処分、本校には来ず
転勤処分になることがわかる
(改めてこの先生の演技プラン格好良過ぎるな)
そして純もUFOをみせてくださいとお願いする
その興奮度からか熱を出してしまい
寝込んでいたら先生との約束の時間を過ぎていて
急いで駆ける
急に悪くなる天気の中、先生を探し回る純
ついに先生、そして再びUFOと遭遇する
神秘性の高い扱いで消えていく先生
純は記憶も曖昧に幽霊みたいに帰って
更なる高熱を出す
結局それから先生とは会えず
その隙に先生は麓郷をあとにしていた
その未知なる体験を純は心にしまうことにする
噂ばなしのススキノのトルコ
店での名前雪子って絶対つららさんやん…

二十一回
つららさんの話に入っていくかと思いきや
草太兄ちゃんの試合や
ついにこごみさんと五郎さんのことが
中畑のおじさんに届く
そして中畑のおじさんからこごみさんの実態を
告げられる五郎さんの辛いことこの上なさ…
つららさんをこっそりみてきた
北村のおじさんの受け取り方が難しい演技絶妙
ついに草太兄ちゃん試合前日
雪子さんと純は呼ばれたものの
会長に草太兄ちゃんは
ボクシングを舐めていると怒られ
会長は二人が悪いわけではないと
説明も兼ねて三人でごはんを食べる
そのときのリアルなガッツ石松氏の経験、感情も
入ってそうな台詞がシビれる
骨付き肉食べながらなのも絶妙
このタイミングでつららさんのこと知らされる
草太兄ちゃんも雪子さんも複雑すぎる
(ドラマとしては絶好すぎる)
会長の予想通り一方的に負けてしまう
草太兄ちゃん、試合の空気や
雪子さん、純の反応が極めてリアル
そしてついに現れるつららさんは
草太兄ちゃんや雪子さんが
情報だけから想像しているそれとは全然違って
北村のおじさんのいうソレ
つららさんの農家を離れてみて感じることも
ヒリヒリだ
草太兄ちゃんは誰にも顔向け出来ない
気持ちだろうけれど
純を感動させたことは本当に大きいと思う

二十二回
夏休みが終わったところから
一気に9月の時間をぶっとばして
10月、色んなことが落ち着いたのか
ついに丸太小屋が本格始動
熊の親子の一連リアルに考えたら怖すぎるけど
歌い出す螢、合いの手で入ってくる純が
可愛いすぎた
ついに勝手にやってきたこごみさんに
あれからのことを知らない螢は
視聴者には複雑にもいい距離感になる
今度は純の方がこごみさんを嫌悪している
こんなに飲み屋の人に偏見を持っていたとは
多分視聴者みんなわかっていたけれど
そろそろその点だけは五郎さんは許さんの
わかるやん純…
そして雪子さんに令子さんから
これからまた幸せを掴みにかかるゾの手紙が
届いてちょっと複雑な五郎さん
そんな中こごみさんに誕生日会はやらないと
こちらも複雑な五郎さん
そしてまたこごみさんに関してのことを
若手が言いに来たのかと思いきや
震えながら戻ってくる五郎さん
まさかのこれから新たな幸せを
掴みにかかろうとしていた令子さん亡くなる…
亡くなることは知っていたけれど
こんなタイミングだったとは…

二十三回
いつもと違う朝を
あえて純の語りだけに任せていることによって
ヒリヒリがすごい
確かに人が死んだっていうのに
あんまりテキパキ葬式されるのは
子供には複雑に映るだろう
誰が正しいのか難しいところに
これがいい意味で大人の対応かと
思わされるのが清吉さんだった
おでん屋での雪子さんとのシーン
そして"仏さん用と生きてる人の分"
相当好きなシーンである
吉野さんの"これから何度もいっぱい好きになる"
この台詞を大事にしたのか
というかそういうものという大前提の上に
この先の純の物語を想像していたのかな
半ば強引に履かされた新品の靴の前で
悪気なくゴミ扱いされるボロボロの靴
五郎さんと北の国で過ごす中で伝わった
五郎さんの精神が無意識のうちに
世間的に考えると良くも悪くも発揮される
そして五郎さん帰ったあと
なんで五郎さんが遅くきて
早く帰ってしまったのか
五郎さんが決して口にしなかった理由を
清吉さんが決して怒るわけではなく
ゆっくりと語る
耐えきれなくなってボロボロの靴を探しに
ゴミ捨て場を漁る純と螢
そりゃお巡りさんには怪しく思われる
しかし純の嘘のような理由を
信じてくれた上で一緒に探してくれるお巡りさん
そりゃ純も涙が込み上げてしまうし
お巡りさんの口調が方言丸出しなのも
何故理解してくれたのかの説名の無い理由の一つ
なのだろう

最終回
冒頭から東京でやってるテレビに対しての
螢の台詞、考えがヒリヒリとささる
一方的に心の文通相手だった恵子ちゃんは
外国へ行ってしまっていて
この一年北の国で過ごして
精神的に少し変わった純は
昔好きだった先生を浅はかに感じ
涼子先生がどれだけ自分にとって
逸材だったかを感じる
丸太小屋は無事だったけれど
冒頭の螢、あれは予感だったのか
この一年暮してきた家は嵐にボロボロにやられ
五郎さんが珍しく純の前で弱音をこぼすほど
まいっている
そんな中、誰もが死んだと思っていた
螢のキツネが3本足で生き延びていた
ここ数年何作も出会してきた
最終回で急に失速するドラマ達とは
持っていき方の格が違うなと改めて思う
5ヶ月ぐらいかけて放送されたテレビシリーズ
これだけのことをやったら
がっつり振り返りたくなるのもわかる次第
母さんに向けて語りながら
ふわっとエンドロールに入っていくそこには
終とは言いつつもまだまだ途中という
意気込みを感じた