古泉智浩

ウォッチメンの古泉智浩のネタバレレビュー・内容・結末

ウォッチメン(2019年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

 映画ではイカはなかったことになっていて、こちらは原作のイカ事件の続きを描いている。電気自動車が当たり前で、スマホや携帯が開発されなかった2019年の現代だ。しかし、先日もKKKみたいな自主差別で殺人事件があったばかりで、テーマは地続きだ。時系列が行ったり来たりで頭の整理がおいつかないけど、見事な作り込みで面白い。

 Dr.マンハッタンが素性を隠し、記憶を封じて一般人として暮らしている。ロールシャッハのマスクがKKKみたいな集団の衣装だ。元々そうだったっけな。コメディアンは出てこない。オジマンディアスのつらい感じもいい。登場人物で一番すきなのはルッキン・グラスで、ミラーガイと言われて憤慨。

 ただ最終回、なんでDr.マンハッタンやアンジェラはあの車載の機械をすぐに壊さないのだ? Dr.マンハッタンは簡単にできるはずなのに、意図して殺されるのを選んだようにも見える。

 原作を読んでいて本当によかった。『昨日、悲し別で』と同時に見ていて集中が途切れたため、もったいない見方をした。
古泉智浩

古泉智浩