ねむ

逃げるは恥だが役に立つのねむのレビュー・感想・評価

逃げるは恥だが役に立つ(2016年製作のドラマ)
4.5
基本的には友達と大騒ぎして楽しんで観た。
『搾取』という言葉を初めて深く意識した。
当たり前だと思っていたけど、なぜこんな気持ちになるんだ??ってことが自分の人生や生活には幾つかあって、随分長い間それがうまく表現できなくてモヤモヤしていた。
だからこの言葉を知って霧が晴れたし、なんでも別の物差しで計ったり比べてみると途端にわかりやすくなることって多いものだなと思った。
人生や生活って曖昧なものではなかった。

追記)
TVerで再放送してたから持ち帰りの仕事をしながら観てたんだけど3話くらいからバチバチに本気出してこられて笑うしかない。楽しい、何これ。

浸透力〜〜!半端な〜〜い!!で声出して笑ったし、4話のエヴァンゲリオン風味とか笑いしかない。面白すぎ。

5話 相変わらずニヤけさせるのうますぎ、どうしてくれるんだどうするつもりなんだ。ハグの日いいな!!!

6話 男女の、というより2人の人間が隣にいてこれ程考えてることが違うということが面白くて仕方ない。
頭の中なんて誰も知りようがないのは当たり前なんだけど、自分が想像したことを相手も思ってるに違いないとか、その反対のことを思い込んだりして!

こうしてすれ違いまくってある日突然その思いが交差するから人って面白い。

7.8.9話
胸を押さえてうずくまってしまった…くー…
多分恋愛に限らず純度の高いやりとりって呼吸するのを忘れさせる力がある。
濁りのない気持ちの交差に撃ち抜かれて瀕死。
ちょっとベタなやりとりもキモいのギリギリ上をかすめて飛び去ってしまった。くそー。

あとこの言葉だけは使いたくなかったけどユリちゃんが限りなく1番尊い。

10話、最終話
甘々では終わらない。
私達が知りたかったのはハッピーエンドのその先の人生なのだと思う。
それでも未来に希望は持ちたい。

ユリちゃんの良さをわかる人が現れるまで少し時間はかかってもそれが今だから良かったんだと思う。
人生のタイミングがみんな同じように訪れるはずなんかない、とナオコーラも言ってたような。

あとマジョリティというのは『気づかずにいられた人』という解釈を思い出した。
このドラマはマイノリティの主人公でいっぱいだ。
プロの独身、アラフィフの女性部長、ゲイ、派遣社員、専業主婦、シングルファザーにシングルマザー、帰国子女。

全てじゃなくてもこのカテゴリーに属する誰かのこと、きっと知らないで生きてきた人が多い気がする。知らんけど。
それぞれの人にスポットライトが当たったことで、ドラマを通して色んな人が自分の傍にいるのかもしれないって気付けることや
当たり前だと思って流してきたことがよくよく考えるとおかしなことなのかもって立ち止まれるきっかけになる。
物づくりとは偉大だなぁ。
影響力半端ない。
ねむ

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