肉鹿

鎌倉殿の13人の肉鹿のレビュー・感想・評価

鎌倉殿の13人(2022年製作のドラマ)
5.0
平家隆盛の世。伊豆の弱小豪族の次男、北条義時の運命は流罪人源頼朝と姉、北条政子の結婚によって猛スピードで回り始めていくのだった———三谷幸喜脚本作品。

おもしろすぎた!なにこの海外ドラマぽさ!!!!
海外ドラマ大好きな人こそどハマりする作品だと思う🤔

前半は貢ぎ物が食べ物ばかりなのほのぼのしててかわいい、て微笑ましかったりぬるっと争い始まってのんびりいとおかしって風情なのに、15話!15話からいっきに血生臭い武士の話に変貌する!わたしは「いやだー!」て号泣しながら死に様をまともに見れなかった😭武衛おじさん…

そのあとのほぼ毎話誰かが死んでしまう展開は、まるで日本版「ゲームオブスローンズ」
思い入れがあっても否応なく死んでしまうor殺されてしまうことに動悸が止まらない…
文句を言いたくても史実なんだからなにも言えない無常感…歴史こわい🥺

意外なほど平家との争いはあっさりとしか描いてないことも興味深いです!戦シーンも大幅省略されてるしね。
むしろ平家討伐後の仲間内の争いの方に力込めてるのが余計に無常感広がっていく…戦シーンも36話や41話で大盤振る舞い。

主人公を演じた小栗旬さんにも注目。
最初の人の良さそうな顔から一変!徐々に悪い顔に変化していって最終話付近なんて極悪人顔。
そして影の主役、小池栄子さんも確かな存在感!
目を丸くする顔でさまざまな感情を表現してて楽しい。
この2人のラストシーンは必見!人間のギスギスさや矛盾してる人の感情を描き切ったこの物語に相応しいラストでした👏

あと真面目な顔しながら急にふざけてくるのも緊迫感ある物語の素晴らしい緩急になっていて、余計にのめり込んじゃう。1日5話は見てしまいがち😂

それに必要以上に歯を食いしばってしまったり泣いてしまったりと、消費カロリーの高い作品なのに疲れも忘れてずっと集中力を保ったまま見れるこんなドラマはなかなかないと思う。
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