月見

最高の離婚の月見のレビュー・感想・評価

最高の離婚(2013年製作のドラマ)
4.2
いびつだねー。
坂元脚本炸裂。

尾野真千子さん最初ちょっとわざとらしいなーと思ったけど四話で前言撤回。ロールキャベツぶん投げからの長台詞で涙がでてた。やっぱすげぇわーこの人、って。

ちょっと古さは感じてしまうがそりゃ10年前だからね、震災から二年後ってガラケーからスマホに切り替わるくらいの時だったっけ。
芹那がブレイクしてたのもLINEが出てきたのもこの頃だったっけ。

なんと言っても浜崎(元)夫婦の会話のテンポが絶妙。機嫌が良い時露骨に鼻歌歌うのとかおもろいし、夫婦げんか最高。
あとは結婚前の父さんへの言葉がしずかちゃんの丸パクリだったの笑えた
はっさくという名に思い入れあるのかね。猫の名前を後に人間につけるとは。笑
収納上手奥様が二冊あるのは笑った


上原夫婦と4人集まった時の長尺の会話はさらに凄いものがあった。まず長尺も長尺。あれを記憶すること自体も凄いけど、間の取り方が絶妙で笑える。そして泣ける。
五話ラストの賞味期限切れの鮭とばからの件で「何、この野伏軍団」とか、あの大修羅場は最高だった。
「おちんちん切っていい」からの、
「正しいとか言えなくなると自分がバカみたいに思えるんだよ。」からの「そんなんじゃ、ファンキーでモンキーなファミリーには慣れない」に繋げるのもすげー。
あかりの家での大修羅場第二段、
絶妙に鳴るLINE、からの「言っときますけど離婚のボタンは一人一個ずつもってますからね。」もよかった。

10話最後のでんぱ組。当時でんぱ組好きであのシーンだけは見たことあったんだよな。あー!あのドラマか!って。WWDなつい。もう10年前なのね…。浜崎が「レスくれた!」と言っていたねむきゅんは今やバカリズムの奥様。

以下印象に残った台詞。
・人は変われると思うのは借金と一緒でしょ、お給料の中でやりくりするんです。
・色鉛筆と同じ、大事なものから先になくなるの。
・大体誰か好きになる時って理由とか探すけど、でもほんとはそうじゃなくって理由とか原因とかなくて当たり前のようにそうなって。当たり前みたいになると甘えてしまって、どうして好きだったかまた分からなくなって。作るのは難しいけど壊れるのは簡単で、いつお別れになるかもわからないのに、好きだっていうことを忘れて生きてる、何が言いたいのかまとまってないけど、短くまとめると、大切な人だと思ってます。

ああ面白かった。この後スペシャルがあるのが嬉しい。
月見

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