「レストランの話でどうやって坂本裕二節を出すんだろう？暗くて重い話でこそ彼の本領が発揮されるのに…」と思いながら見始めましたが、全然余裕で坂本裕二でした。
彼の真骨頂である、1人の登場人物がダーッとツラいエピソードを一人語りするシーン。
1話のセクハラの独白も、3話のお母さんの告白も、4話の面接の質疑応答も全部地獄。
今回は徹底的に女性差別に焦点を当てた作品です。
「定期的に“懇親会“と称した男性社員にとっての無料キャバクラ会が催されます」
「信じてもないくせに得意料理は肉じゃがです♡って言わなきゃいけない宗教に入ってるから嫌いなんです」
「痩せろ〜とかヤラせろ〜とか言われても、笑って誤魔化せる教習所卒業したんで！」
いつもそうですが、なぜその的確な例えフレーズが出てくるのか。なぜその見逃してしまいそうな小さなあるあるをキチンと言語化できるのか。やっぱりスゴすぎます坂本裕二。
男尊女卑の固定観念を変えるのってスゴく難しいと思う。
私は平成7年生まれの女子だけど、高畑充希の「野球選手と結婚した女子アナ以外はみんな負け組ですよ？」っていう意見には割と同意できるし、私でこうなんだから昭和生まれや男性達はもっと大変だろうなと思う。
主要キャスト陣はほぼ全員坂本作品に2回以上出演しているお馴染みのメンバーなので、何も言うことなし。強いて言うなら東出昌大の魅力が初めて分かったかも。この感じのキャラで来られたら数々の女優さんが惚れてしまったのも理解できる気がする…
きゃりーぱみゅぱみゅの主題歌も、明るい曲調だけど中身はめちゃくちゃ深いこと言っていて最高でした！
