明蘭~才媛の春~の32の情報・感想・評価

エピソード32
第32話
拍手:10回
コメント4件
tanzi

tanzi

とうとう屈指の凄い回がきた。 密会現場を見つけた父盛紘の言葉にならぬ慌てぶりの面白さから若弗のしてやったりの短絡→噂になってることを知り気絶する単純さ。 今日の盛紘は密通見つけた叫びの後、些細な事なのでと面倒くさそうにしてたのが老太太に「息子の放言が原因で陛下に軟禁されたのを忘れたか」と言われ、真っ青になる変化がすごかった。 盛紘とはそういう男なんやよね。 明蘭の母(つまり自分の亡くなった側妻)の戒名を書き直すのに血をくれと願った娘、法事には来れますよね?と尋ねる娘にサラッと断った男だけあります。 彼にとっては愛だの家族だのの前に優先順位としてくるのは、『役人としての安定、家内の“つまらない事“で足をすくわれず無難に終えるための保身』 それが何より勝るのだというのがよーく分かったシーンだった。 そして 白眉はぶっちゃけた林噙霜。 いままで手練手管で夫の愛を繋ぎとめていた彼女が口にした「王家と盛家、海家、大奥さまの実家も私に服従しなさい」という言葉の悪意からくる凄み。 その本音に隠された、そうせざるを得なかった女の哀れさ愚かさも感じてしまったんですよね。 本音の中でハッとした林氏の台詞がある。 「私の事を恥知らずだと?無垢だった私が平気であなたと昼間から情事にふけっても恥知らずだと言わなかったのに、娘のために知恵を絞っただけで私が恥知らずだと?どちらが本当の恥知らずかは明白です」 嫁入り前の私を抱いた盛紘、貴方に罪はないのか? 男は答えた。 「実家がすべて失ったと聞き私は胸が痛んだ。先行きを案じ手を差し伸べたのに、よくもそんな事を」 いや、盛紘よ。 胸が痛んだといって何の約束もしていない少女の純潔を頂く必要はない。 そして先行きを案じて貴方がしたことは手を差し伸べたのではなく、ナニを突っ込んだんですが。 夫がこの母娘を甘やかしてたのは本当だけど、それを得るためには彼女らは常に「彼の望む答え」を口にしなければならなかった、つまり本当の自分を愛してもらったわけじゃないんだよね。 だから底なしの飢餓感は消えないのか。 哀れ。 この林噙霜と盛紘のやり取りは緊迫感溢れまるで舞台劇のようでした。 全く好きにはなれぬ噙霜だけど、自立することなどあり得ぬ世界である種の女は何をよすがに生きてゆくのか、またそれを許す男達には罪はないのか考えさせるダイアローグではあった。 この回は墨蘭の悪事がバレるのが劇的だけど、彼ら壮年俳優達の演技も見どころ。 密会を見つけ「あああ」と言葉にならない声を上げる盛紘は側妻の本音を聞き絶望のどん底に落とされる。 してやったり!と快哉を叫んだ後街の噂を聞き気絶する若弗。 その彼女が劉家に恥をしのび婚姻申し込みに行く姿とそれに「明蘭を正妻墨蘭を側妻に」と冷たく言い放つ呉夫人。 極め付けは「お前達のために明蘭を育てたわけじゃない!」と吠えた大奥様。ここは泣けた。心から泣けた。 このドラマ壮年老年キャストの使い方が本当にいいし、またそれに応える演技力が皆さん半端ない。
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める

める

墨蘭の思いどおりになったのに、最後の表情から虚しさを感じる。 だけど、林噙霜の清々しいほどの女狐っぷりがドラマを盛り上げていて面白かった〜 結婚しないと後ろ指を指される時代。 今の時代にも言えるけど、自分が納得していて誠実なのであれば、どんな生き方でも堂々とできて肯定される世の中であってほしい。
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らき

らき

1/23 こんな状態で嫁いでも虚しいだけでしょう。
めめめ

めめめ

林クソ女すぎてかっこいい クレイジービッチ