On the sunny side of the street
3世代100年を描く、ラジオ英会話をベースに話が進むドラマ。物語として実に素晴らしかった。
語りたいことはいっぱいあるが、脚本、演出、衣装、大道具・小道具、音楽などの裏方の想いの強さを感じられる。
ラジオ英会話の使い方も粋というか、途中忘れているのではないかと思ったが、100年通じる機器としての有難みを感じた。
そして何より、餡子、ジャズ、時代劇、英語、野球というものが、100年、自分達の生活に浸透しているのか、日常を感じた。
この100年という長い年月を見る上で、深津絵里とオダギリジョーの存在は視聴者を引きつける存在感だった。
時代が移りゆく中で、髪型、ファッションの変化が、深津とオダギリの俳優としての存在意義を示していた。
そして、このドラマの根幹は、「ひなたの道を歩けば、人生は輝くよ」という言葉にこそある。
自分で考え自分の道を自分で決断する。それこそが人生で1番大事だと、当たり前のことを考えさせられるドラマであった。