大麦こむぎ

今ここにある危機とぼくの好感度についての大麦こむぎのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

こんなにも「この物語はフィクションです」の文言ににやけてしまうドラマはないと思う。さあ、これは本当にフィクション?

好感度だけの空っぽな男・神崎。だけどそれって悪いことなんだろうか。自分の身を守ることだってむずかしい。気を付けていても、いつどこで何が炎上するか分からない世の中。不要な発言はしない、という選択を悪いとは言い切れない。
だからこそそんな神崎を主人公にどう成長を(そもそも成長するのかも含めて)描いていくのか、そして周りのひとや環境に変化があるのか、ハラハラわくわくしながら観ていたけれど、全5話ずっと面白かった。あっという間だけど濃厚だった。

4話でそれまで大人顔負けだった新聞部のメンバーが軽はずみな行動をしてしまうことによって、問題の当事者になってしまう展開がリアルでしたね。急に危機意識が高まる、みたいなの。こういうところの描き方が好きでした。

松重豊の考古学の授業、受けたいな。