大麦こむぎ

春になったらの大麦こむぎのレビュー・感想・評価

春になったら(2024年製作のドラマ)
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今期ドラマでいちばん好きでした。
このドラマを通して改めて写真って良いなあって思ったひと、多いと思う。父と娘で三脚を使って記念写真を撮るシーンは毎回とても素敵だったし、写真だけじゃなくてドラマの映像自体も拘り抜いているんだろうなあと感じるものでした。質感、カット、色合い、そのどれもが美しかったな。

終わりが分かっているドラマではあるものの、じんわり悲しさを纏いながらもあたたかみの方が上回っているのが好きな点。最終回だって悲しさよりも幸福感の方が圧倒的に大きかったもの。

「全部伝えた!!」って書き殴れるくらい、大事なひとに想いを伝えられることは幸せだよね。そんなこと出来るひと、なかなかいないよ。

キャスティングも素晴らしかったー。
奈緒ちゃんの柔らかい表情にも、木梨憲武さんの困らせたくないって表情にも、いつも涙腺が緩んじゃう。そこに関わるみなさんもとても優しくて。春に相応しいドラマだったな あ。本当にとても良いドラマだった。