Finn

アガサ・クリスティー 蒼ざめた馬のFinnのレビュー・感想・評価

3.0
アガサ・クリスティーの同名小説を前編後編でドラマ化。

事件が起き、探偵が犯人を追い詰め種明かしをする…そんなTHE⭐︎クリスティー作品を想像していたら、全く違うスタイルで戸惑った。
探偵は出てこないし、警部はいるけどほぼ何もしないし(役に立たない)、オカルト要素が強い!

前編ではどんどん人が死んでいくものの、全容が全く掴めないし、犯人も手口もよく分からない。本当に魔女の呪いなのかと思った(笑)
後編に入り徐々に点と点が繋がるものの、やっぱり呪い?!って思ったところで最後、真実と犯人が分かり「そういうことか!」と納得。やはり1番怖いのは、魔女でも呪いでもなく人間ですね…。

そして真相判明後のラスト。
どういうこと?!毒のせいで見た幻覚?それとも呪い…??
かなり含みを持たせる終わり方で、イヤミス感がすごい!でもそこがまた面白かった。

主演はドラマ「ヴィクトリア」や映画「Old」に出演しているルーファス・シーウェル。最近Oldでの狂った役を観たからか、最初から何か裏がありそうな雰囲気醸し出しててゾワゾワした。
魔女3人、特におばあさんが本物の魔女みたいで怖かった!村のお祭りのシーンが、どことなくミッドサマーを彷彿とさせる演出だった気がする。

原作は未読だけど、評判を見ると、キャラ設定から何までかなり原作と違うみたい。
これを機に原作も読んでみたいです!
Finn

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