氷雨水葵

ゴースト/ニューヨークの幻の氷雨水葵のネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

2021年9本目。超長文注意!

◆あらすじ
舞台はニューヨーク。銀行に勤めているサム(パトリック・スウェイジ)は最愛の恋人であり陶芸家としても期待されているモリー(デミ・ムーア)は新居で幸せな日々を送っていた。

サムはある日銀行のPC内の口座データがおかしいことに気づく。同僚のカールは手伝うと提案するがサムは断り自力で調査していく。後日サムとモリーは映画「マクベス」を観たのち、その帰りモリーはサムに「結婚しましょう」とプロポーズをする。今まで結婚についての話題を避けていたモリーのこの言葉にサムは驚きを隠せない。そしてモリーは自分が「愛してる」と言っても「同じく(Ditto)」としか言ってくれないサムに「どうして・・・」と問いかける。
しかしそんな二人に暗がりから暴漢が近づき、サムともみ合いになる。モリーは周りに助けを求めるが誰もいない。そして次の瞬間なんとサムは暴漢の凶弾に倒れてしまったのだ。サムは自分の血まみれの体がモリーに抱かれているのを目撃する。そうサムはゴーストになってしまったのだ。次の瞬間、天から光が差しサムは召されそうになるがモリーをそばで見守ることを決意する。

モリーを見守る過程で幽霊になったサムは、自分を撃った暴漢の正体をウィリー・ロペスと突き止める。そして姿は見えないが声は聞こえるという霊媒師オダ=メイ(ウーピー・ゴールドバーグ)と知り合い、モリーに自分の存在を伝えるように告げるがモリーは疑心暗鬼に。
そしてサムは驚くべき真実を知ることに!なんとカールは麻薬組織とつながっていたのだ。しかも資金洗浄していたことをサムに知られそうになりウィリーに襲わせたのだという。

カールに追われるモリーとオダ=メイだったが、なんとかすべてが解決したところでサムの元に天国からの迎えが訪れる。天から光が降り注いだ瞬間、モリーはやっとゴーストのサムの姿を見ることが出来た。サムはモリーに初めて「愛している」と告げ、彼女もサムがいつも口にしていた「Ditto(同じく)」と答えた。サムは、感動の涙を流すモリーと自分を惜しんでくれているオダ=メイに別れを告げ、天国へと旅立ってゆくのだった。

◆感想
色褪せない最高のラブストーリーです!好き嫌いが激しい筆者がラブストーリーってありかも、と思えるぐらい何回でも観たくなるし何回でも泣ける、そんな作品です。パッケージにもなっている、ろくろを回しているモリーをサムが後ろから抱きしめているシーンはこの映画でも唯一のラブシーンですが、この後のことを考えると余計に切なくなります。
サムが動かした1セントコインをモリーの手に握らせてやっとモリーが自分の存在を信じたというシーンはこの映画を象徴するところです。そのあとの「モリーに触れたい」そんな願いを叶えるためにオダ=メイの体を借りるシーンも最高です。
ラストシーンでモリーが「さようなら」ではなく「またね」と言っているところや「Ditto(同じく)」とセリフでありますが、ここもまた切ない!
氷雨水葵

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