このレビューはネタバレを含みます
面白かったです。
この作品にずっと漂ってるというか、スクリーンから醸し出される雰囲気が独特で、イヤミスともヒューマンとも違う感じで惹き付けられました。
独白調で話が進むから変に雰囲気や表情とかだけでストーリーを整理する必要もなくて、単純な私にはわかり易かったというのもあります。
夫である田所の口数の少なさも「なんかあるのか？」とずっと引っかかったし(ただの煮え切らない男だったけどもw)
予告から感じた印象とは違ってたけど「いいミスリード」だと思いました。
JUJUさんの曲も歌詞を追うとストーリーに合ってるように思えました。
最後は姑が「ルミ子はあたしの娘」と言ったり、りっちゃんは騙されたとかではなく(なんかもう風俗とかの仕事してるのかと思ったら違ってた)、清佳も子どもを授かったりとそれなりのカタルシスのある展開だったかなと思えました。
高畑淳子さんの上手さ凄さはドラマ『ナオミとカナコ』の中国人社長とかで見て来たので、今回も「さすがだな」と思いましたが、この作品では戸田恵梨香さんの上手さが目立っていたと私は思いました。
前半の大地真央さんとのやり取りはあえてああいう台詞回しなんじゃないのかなぁ。
母の死の場面、娘への「愛してる」の場面、すごいなと思いました。
そして、ラストの電話での口調、大地真央さんの口調が乗り移ったかのようでしっかり「生命を受け継いで」いると思いました。
