1930年代のロサンゼルス。
私立探偵フィリップ・マーロウの元に、クレア・キャヴェンディッシュというブロンドの女性が現れる。
彼女はハリウッドの名女優ドロシー・クインキャノンの娘で、姿を消した愛人ニコ・ピーターソンを捜してほしいという。
その依頼を受けたマーロウであったが、警察でニコは既に事故死していたと知る。
マーロウは依頼人にそのことを知らせるため、彼女が住む豪邸を訪れるが・・・。
レイモンド・チャンドラーが生み出した私立探偵フィリップ・マーロウ。
一人称で語られるハードボイルド小説の絶対的なアイコン。
「タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」
「撃っていいのは撃たれる覚悟のあるやつだけだ」
このセリフだけでも聞いたことがある人はいるでしょう。
なんと言ってもハンフリー・ボガートがマーロウを演じた「三つ数えろ(1946年)」がハードボイルド映画の金字塔ですが、チャンドラーの原作寄りの「さらば愛しき女よ(1978年)」のロバート・ミッチャムも良かった。
そんな名作が残るフィリップ・マーロウを、リーアム・ニーソンが演じるのだから観ないわけにはいきません。
しかもリーアム出演作100作目!
自分がイメージするマーロウ像とは多少の違いはあったものの、年季が入ったリーアムだからこそ表現できるハードボイルドな雰囲気も悪くなかったですね。
ストーリーは捜査全般の会話劇で、そのセリフのやり取りが楽しいんですが、そこに楽しさを見出せないと退屈に感じてしまうかもしれませんね。
当時のロスの雰囲気作り、服装なども私的には楽しめた要素。
ハードボイルドは永遠の憧れであります。