トムトム

アキラとあきらのトムトムのレビュー・感想・評価

アキラとあきら(2022年製作の映画)
4.0
わりと好き。

池井戸潤作品は2、3作しか観ていないのですが顔面力相撲とラストの大逆転のドヤ感を楽しむ物だと勝手ながら理解しています。

今作は顔面相撲は控えめですし、主敵を屈服させて土下座させるのではなく和解がメインという事で今までとは趣が異なっていたように感じました。

今回の目的は稟議書を通すか通さないか、究極のツンである江口洋介をどうやってデレさせるかという物語でした。

なんだかんだ言っても竹内涼真の圧倒的熱血主人公感がスゴイ。
ガタイもいいですし、江口洋介と対峙するとメチャメチャ映えます。

新入社員同士の融資のディスカッションのシーンのマンガチックな展開は大好物です。

まあここで描かれている銀行事情は単純化されカリカチュアされている物ですが、そこは料理マンガで普通の下拵えが奥義的に扱われるみたいな物ですし銀行版「ミスター味っ子」と思えば楽しく観られました。

個人的に毎年銀行の人たちに財務諸表をチェックされるのでドキドキ感は共有できました。

役者陣は素晴らしかったのですが、横浜流星の弟役の子だけがちょっと浮いていたかな〜。
上白石萌歌の役もいらなかったようには思いました。
トムトム

トムトム