arimasou16

RRRのarimasou16のレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
4.0
バーフバリを見たものとしては見ずにはいられなかったということです。GWで多くの期待作が上映開始する前ということで丁度良かったです。

正直、イギリス直民地時代の話かぁ、と若干プロパガンダ映画っぽい気もしないでもなかったですけど、見てとても良かったです。(ただ、個人的にはバーフバリの方がオススメです)

話が分かりやすいのが良いですよね。ぶっちゃけインド人に慣れて無い分、見分けし辛いんですけど、主人公か無双していく話なので、誰だっけ?どういうこと?って余計なことにリソースが割かれないんです。

また、私が不勉強なだけなのか知りませんが、道徳や美徳とする考えが日本人、東洋人に近い気がします。初めは争いを好まず、頭を垂れながらも、一線を超えたら牙を剥く、いやぁこれですよね。

そして、あまりポスターすら見てなかったんですが、使命か友情か?!って、この私を重んじるか、公を重んじるか葛藤するってのは、私の涙腺を刺激するんですよ。全体主義よりも個人主義が、モテはやらされるのは時代の流れから分かるんですけど、個の主張が多くなりすぎで胸焼けしてます。

だから今、この心で血の涙を流しつつ、表では別の目的の為に感情を殺して使命に捧げるってのが、何か80, 90年代のジャンプのヒーローみたいでカッコイイんですよね。痺れる、憧れる!

また、インド映画らしいのか韓国映画ほどウェットになり過ぎないのも好みですけど、私には良かったです。

悪女の戯れが、トンデモナイことを起こすってのが、古典的、穿った見方をすると男尊女卑とも捉えられなくもないけど、正直ステレオタイプに描いたほうが私みたいな保守的な人間には分かりやすいです。体力ゲージやら、統制側の女性とね…とかどうでも良いことなんです。スカッと爽快感味わえます。

ラストのダンスもグゥです。拍手が起こったのも納得の出来栄えです。そして、イギリスでこれがヒットしてるってのも凄いですね。フィリピンのボルテスVの映画といい、日本映画、いつまでも製作委員会やら事務所、俳優中心での映画作り何かしてると誰も観なくなっちゃいますよ。
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