日本での公開はないのかな?なんて諦めてましたけど、見れて良かったです。私は、広島、長崎出身でもなく、戦争についてははだしのゲン程度の認識でいることは断っておきます。
被害者視点がないとか、あれこれ言われてましたけど、直接的ではないにしても、どういう光景が広がったのか、どういった被害をもたらしたのか、という描写は、ありました。
また、原爆投下を正当化してるというより、罪悪感を抱き、その威力を考えたとき、思想云々より科学者として、水爆には反対していた博士としての姿もありました。
人類が作ってしまった兵器への警鐘を鳴らしているということでは、日本への投下を軽んじてるように見えなかったです。
ともあれ、いやぁ3時間近くあるんですね。体感的には150分ぐらいに少し短くは感じましたけど、原爆投下以降のオッペンハイマー事件について続くのでそこからが1時間といったところでしょうか。
予習も何もせず、マンハッタン計画、オッペンハイマー事件ろくに知らずに見たので、結構見てて整理するのに疲れました。どんなものなのか予習して見たほうがより分かりやすいのかなとは思いました。
ただ、今どき、何でセックスシーンを盛り込んだんでしょうね?入れちゃ駄目とは思わないですけど、わざわざあそこまで撮る必要が良く分からなかったです。それも当時、キリスト教プロテスタント国家だったアメリカだと騎乗位はメジャーじゃない気もするんですけど、どうなんですかね。
キリスト教といえば、原爆投下の飛行機を運転した兵士には、牧師が同行していて、投下後罪の意識に苛まれないようにはからっていたと話があるので、アメリカも威力の凄まじさは重々承知だったでしょうね。
原爆については遅かれ早かれ誰かが生み出していたとは思いますね。日本への投下の是非、必要ありなしについては議論の余地はあると思いますが、それについてもやはりどこかの国、民族が犠牲になったとも思います。
兵器輸出の是非、話題になりましたけど、やはり何かしらの兵器は今後も生まれてくる、生み出さないというの科学の発展上、完全に抑止するのは難しいのかなと。どうすれば、使わないようにするか、世界全体で考えていく問題で、日本だけ無関係でいるのもおかしな話だと思います。