MisaSugiyama

RRRのMisaSugiyamaのレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
4.0
観てきました!!🔆
友情、ラブコメ、アクション、ダンス、コメディ、いろんなエンタメが常に全力疾走で襲いかかってくるかのような体感30分のRRR!🇮🇳

『pk(2014)』や、『きっと、うまくいく(2009)』など好きな作品が多いインド映画。
昨年10月公開の映画が、翌年5月に上映されている異例のヒットに驚きつつ、初のインド映画のシアター鑑賞!やっぱり映画館で見て本当に良かった!

特にアクションはもう爽快すぎて、考察とかそんな細かいものを全て投げ出し、あっつい日に入る冷たいプールのような快感!!!!

ラーマとビームの後半の活躍といったらもう、やってることはシンプルで同じなのに、オートバイ片足で止めたり(しかも止め方癖強すぎ)、肩車で大回転したり、銃だけではなく弓のエイムの精度もえぐかったり、大爆発諸々、気持ち良すぎてずっと見れた笑

インド映画はわりとどの作品も、インドの歴史背景や、社会情勢を伝えることを念頭に置き、わりとセンシティブなメッセージをインド人目線で描くことが多かったのですが、RRRはね、もう、細かいことは気にしてはいけねぇ。笑笑
完全に大英帝国の悪役として君臨していただき、スカッと万事解決スーパーヒーロー。『オーシャンズ』シリーズとかを観ている時の快感に近かった。

アクション見たくなったらこの映画みよ!っていう代名詞にもなりそうなこれだけのおもろいモリモリエンタメ映画。
歴史的な正確さや、ナショナリズムについてもはや言及する必要はないのだろうと感じた。笑

予備知識調べて、またもう一回見たいな〜
と思った!
ナートゥナートゥ🔆

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◆予備知識メモ◆

エンディングを見て、映画に関わるインド独立の歴史が気になったので調べました。


● コムラム・ビームとアッルーリ・シータラーマ・ラージュ(ラーマ)は実在の人物!

●実在したビームは、現在のテランガーナ州で反乱を断続的に行い、1940年に警官に殺害されている。侵略や搾取に対抗する感情の象徴として彼が作ったとされる「Jal, Jangal, Zameen(水、森、大地)」というスローガンは、劇中でも出てくる。

●実在したらラーマ(ラージュ)は、現在のアーンドラ・プラデーシュ州の革命家。先住民を率いて武装蜂起を行い、めちゃくちゃイギリス側を困らせたらしい。国家を持たずに軍を率いた戦術家。現地の銅像も弓を持っている。

●ラーマは『ラーマーヤナ』のラーマ、ビームは『マハーバーラタ』のビーマという神話の神がモチーフ。

●インド独立の父と言われているガンジー、この映画を見た後に『非暴力』を掲げた独立運動がいかに大変だったんだろうなぁと思った。↓
https://www.y-history.net/appendix/wh1503-086.html

●ちなみにナートゥナートゥ踊ってたりする公邸シーン、ウクライナのキーウで撮影したらしく、ロシアのウクライナ侵攻の数ヶ月前に撮影が終了。
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