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RRRのyuraのレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
3.7
レンタル新作どれでも1本だけ100円クーポンがあったから…使うならやっぱこれでしょ。

ナートゥ(ง ˙˘˙ )วナットゥ(ง ˙˘˙ )ว🎶

「きっと、うまくいく」以来2回目インド映画。
なんでこんなに3時間があっという間なんだろう

the stoRy
the fiRe
the wateR
それでRRR…
これから3時間の超大作が始まる前提として、この導入が短く切れてたから観やすかった。

…と思ったら本当は
Rise(蜂起)
Roar(咆哮)
Revolt(反乱)の頭文字らしい。納得。

普通の演出にすると飽きが来る頃、間延びしそうなところにミュージカルシーンを入れてくれること。しかも歌詞が物語を語るし、インドの熱い闘志や、今にもスパイスの香りが漂ってきそうなオリエンタルな雰囲気を表現出来る、そんな音楽の使い方がすごく上手いなと思う。
あと音楽で物語が進んでいくのもすごい。ナートゥーのリズムで独房から脱出したり、冒頭の曲のマッリの歌声で屋敷で再開できたり。そういう音楽で張られた伏線?みたいなものも綺麗に回収されていくのがいい。

エンドロールも最後までインド映画全開でしかも本編がギリギリまで続いてるのが楽しい。
そしてインドの独立に貢献した数々の人たちを讃えながらノリノリのダンスシーンも観れちゃう。
監督もいたらしいけど見つけられなかった、、

誰だったのか気になったので以下シネマトゥデイさんの引用…- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄

1人目は、民族運動の指導者スバース・チャンドラ・ボース(1897-1945)。日本軍と共にインパール作戦を戦った人物で、インド国内には彼の名を冠したネータージー・スバース・チャンドラ・ボース国際空港がある。

2人目は、独立運動で活躍し、“インドのビスマルク”とも呼ばれた政治家ヴァッラブバーイー・パテール(1875-1950)。

3人目は、イギリス東インド会社の強引な併合に対し、反乱を起こしたキットゥール王妃チェンナンマ(1778-1829)。

4人目は、独立運動を率いた政党インド国民会議派のひとりで、“タミルのかじ取り”と呼ばれたV.O.チダンバラム・ピッライ(1872-1936)だ。

5人目は、革命家のバガト・シン(1907-1931)

6人目は、テルグ語地域を代表する政治運動家タングトゥーリ・プラカーシャム(1872-1957)。

7人目は、イギリス東インド会社に長年抵抗するも戦死した、コッタヤム王国最後の王ケーララ・ヴァルマ・パラッシ・ラージャ(1753-1805)。

8人目は、西インドに興ったマラーター王国の創始者で、反英独立運動で愛国心を鼓舞する象徴となったシヴァージー(1627-1680)。なお、彼らが関係する土地の衣装をラーマたちが着ている。

- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄(引用終わり)

当時イギリスはインド人たちの怒りの矛先を自分たちに寄せ付けないためにインド人の間にエリート層と貧民層の身分差を作ったり、ヒンドゥー教とイスラム教の宗教の間での対立を作ったりしてインド人同士を敵対させてたっていう背景があったみたい。(世界史習っててよかったほんと)

ラーマとビームも(出会うことはなかったけど)実在した反映運動家の人物みたいです。
2人ともタフすぎてびっくりする。ほんとに神様みたいだった。

ラーマが警察の服から段々インド神話の神のような服装になっていく様がいい。
百発百中の銃の腕は弓にも健在。

パーティの時の火と水の闘いを花火と噴水で表現するという演出が天才でした。
まさかあそこで敵味方区別しない野生動物持ってくるとは思わなかった…笑

これだけたくさんの人の命ありきのインド独立。
歴史は戦争で動いてきたと言っても過言ではないけど、今の世界があるのはたくさんの人が闘った命や歴史の上に成り立っているんだなと痛感させられました。
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