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ダイ・ハードのJAMのレビュー・感想・評価

ダイ・ハード(1988年製作の映画)
4.7
世界一ツイてない男伝説の始まり。

「アクション映画のお手本のような映画だ!」
そう強く断言出来る程、ダイナミックで豪快な一作。
銃撃シーン有り!
ド派手な爆発有り!
流血必至の格闘有り!
これがアクション映画でなくて何がアクション映画なのか!
主人公はベテラン刑事のジョン・マクレーン。彼は特別強いわけではなく、けして人間離れした能力を持っている訳でもない。格好良いけれど、何処か頼りなさそうでもある。それでも人々が彼に惹き付けられるのは、彼が何処までも人間臭いからでしょう。完全犯罪を狙うテロリスト集団を相手に、身体一つで戦うマクレーン。悲運を嘆き、血を流し、それでも自分の持つ全てで立ち向かうマクレーン。これが良い。人間離れしていないからこそ、マクレーンは格好良いんです。手の届くヒーローというか、泥臭く必死だからこそ、感情移入しやすくもあるんですよね。
しかし、ダイハードの魅力はマクレーンだけではありません。敵役であるアランリックマン!ここで敵役がただの悪に成り下がってしまうのではなく、しっかりと考えるカリスマ性のある悪として配置されているのです。裸足であるマクレーンに気付き硝子を部下に撃たせたり、マクレーンを欺く為に人質を演じたりと、絶妙な駆け引きを展開する。
高層ビルという密室での戦闘は、それにより緊迫感MAX!
ああもう最高かよ...。
序盤に盛り込まれた伏線の数々、爽快感のある展開、アクション映画の見所をこれでもかと詰め込んだ一作、その名はダイハード!
見たことのない方は、是非とも一見してみては?

一番好きなのはアルとの掛け合いです。随所に挟まれるマクレーンとアルの会話、それが緊迫感に対するいいスパイスにもなっていて....ラストのシーンは、もうね、最高。
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