ばきちゃん

百花のばきちゃんのレビュー・感想・評価

百花(2022年製作の映画)
2.9
うーむ。ちょっと、見終わった後の気持ちを表現しづらいなぁ。
訳ありの親子、母が認知症を発症し、どんどん忘れていく。息子は傷つけられた過去を忘れられないのに。。という前提が、徐々に明らかになっていく。過去と現在のエピソードが混在。認知症の母の脳内のように、混乱させる。
全部憶えてるはずの息子も、忘れてることがあり、そこで改めて母の愛情を再確認する、という物語かな?
思いがけず、阪神淡路大震災の場面があり、息を呑んだ。まさに現在進行形、石川は災害の真っ最中で複雑な心境になる。
原田美枝子の肌の質感、髪の艶、などなどの工夫で、若い母親と現在の姿が、無理なく演じ分けられてて、さすがだ。黄色には何か意味があるのかな?洋服、一輪挿しのお花、全て黄色。何かの象徴なのか?見てる範囲では理由がわからなかった。なんの暗示なのか、かなり気になったし、震災の後の永瀬正敏(若作りは成功か?失敗か?微妙)の安否もとても気になった。
重いテーマで、俳優の力量を見せつけられるという意味では、良かったかもだ。
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