たなか

サバカン SABAKANのたなかのレビュー・感想・評価

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)
4.5
とてもよかった。
久ちゃんとタケちゃんを演じた子役二人は演技未経験だったらしく、それが観客一人ひとりの「私のあの頃」を思い起こすのに一役買っていたように思う。

友達と一生友達でいたくて大人のくせに泣いてしまった。もう疎遠になってしまった友達もたくさんいるので尚更。

私は一人で冒険するのが好きな子どもだったから誰かと内緒の大冒険をすることはなかったけど、この作品を通してあの頃の親が怖いとか、ちょっと上のお兄ちゃんお姉ちゃんがめちゃめちゃ大人に見えたりとか、毎日本気で冒険してたりとか、そういう感覚があったことを思い出した。

疎遠になってしまった友達のように、昔のようにはその感覚を思い出せないけど、懐かしみ眩しく見守ることができる素敵な作品だと思う。
たなか

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