2023年27本目。
今年最もカオスなカンフー・マトリックス!
「マルチバース」という一般人には馴染みがない言葉だけど「リック&モーティ」、「スパイダーマン:スパイダーバース」やMCUのフェーズ4以降で登場したことで映画ファンとしてはかなり難解の題材をどう調理するか楽しみにしてました。
結論から言うと最高です。
特に前半のカオスすぎるふざけすぎるアクションの連続には笑ったし、ビックリしたし、自分は映画館で何を観てるんだ?って良い意味で自問自答してた。
IMAXで見たからこそ画角が色々な世界によって変わったり工夫が見えたし、税務署と自宅のコインランドリーだけが舞台なのに世界が無限大に広く感じた。
人間誰しも「あの時こうしてればな…」って思ったり悔いる決断をしたことあると思うけど自分には無限の可能性を秘めていると思い、毎日を悔いなく生きることの大事さを感じました。
アジア系移民の苦悩を比べたくないけど「フェアウェル」や「私ときどきレッサーパンダ」より上手く描いていたと思う。家系図の末端である娘ではなく、アメリカに染まった娘と中国のしきたりや古い価値観に囚われた祖父の間で苦悩する母親という設定がとてもうまく活きたと思った。
満点ではなかったのは前半ふざけて後半湿っぽくなって最後ハートフルで終わるっていうちょっと分離してしまっていたからなので絶妙に混ぜて欲しかった気もする。
ミシェル・ヨーが素晴らしかったのは言うまでもないけどジェイミー・リー・カーティスやキー・ホイ・クアンなどの実力派俳優達が必死にふざけてるだけで最高だし、なんと言っても娘のステファニー・スーは完璧だったので是非ともアカデミー賞あげてほしい。
「アライグマの美味しいレストラン」で笑いすぎました。