葉月

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスの葉月のレビュー・感想・評価

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カオスな設定に着いていくのに必死になって観てたけども、しっかり咀嚼したらめちゃくちゃ哲学的やん…

マルチバースをファンサの飛び道具ではなく、一人のおばちゃんの人生において”あり得た世界線”として正統にかつ魅力的に描きつつも一方で、マルチバースを”複数の人格や精神”と捉えて、現代人の心をすり減らしている要因の一つである、虚無感・無に繋げているのが面白い!!

エブリンのマルチバースの1つとして、ミシェル・ヨー自身がいるのも面白いし、仕事も家庭も上手くいっていない現宇宙のエブリンが救世主ってのも、ザ主人公でおもろい。

ジョイとエブリン、それぞれのセリフで意味合いの異なる”Nothing matters.” が印象的。

バース・ジャンプするための”変なこと”大喜利も笑うしかなかった、お尻好きね〜笑
イカれてるほど”飛ぶ”ってのが、ダブルミーニングで上手すぎる笑笑 洗練された下品やめ笑 監督、SMに興じないで笑笑

世代ではないので、キー・ホイ・クァンの子役時代を知らないし、エモさはあまりないけど、20年ぶりの復帰作でこれは華々しすぎる、漫画ですか??
気は小さいが愛はでかいウェイモンド、名セリフ連発マシーンだった。そして愛おしさの塊。「優しくしなきゃ」
メモ: カート・ヴォネガットの「スローターハウス5」学生時代、読んどきゃ良かった…後悔😔

肩車する作品、揃いも揃ってクセ強愛され映画になる説🕺🏻石のシーンも名場面すぎる!🪨

1点だけ… そういう演出だけど、他の宇宙からスキル召喚する時、画角が変わって、どうしても画が小さくなっちゃうのが勿体なく感じた… だいたいアクションをやってる時なので、せっかくならデカい画角で見たかったな…
葉月

葉月