しまごろう

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのしまごろうのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

胸が熱くなって泣きました。

映像が凄いとかアクションが凄いとか音楽が凄いとかあるけど。
そんな一見バラバラなものが最後には1つのテーマに導かれていって感動しました。

良い映画に出会うと洗われた気分になる時がある。例えばお気に入りの白いTシャツが少し汚れてしまって洗濯して綺麗になる。あんな気分。
でも、これはちょっと違うような。

そうだな。たとえシミが付いていてもそれを活かして汚しちゃえみたいな感じでペンキを塗られた気分。しかもそのペンキの塗り方もエイヤーではなくて本当に丁寧に。優しく。

白いTシャツがお気に入りだったはずなのに、あれ?これでもいいなって。新しい価値観に会う気分。

エブリンの人生のように多くの人がきっと華やかな人生を歩んでいるとはいえない。でも、今出会えた人。手が届く範囲だけの人でもいいから優しくありたいなと思えた作品でした。
でも、冷たくなっちゃう時もあるし、ムカつくこともあるよな。

だけどね。出来る限り優しくいよう。
ほんの僅かな時間に出会えた人だからこそ。
大切に。優しく。

途中から胸がポカポカ暖かくなって熱くなって涙がこぼれてしまった。マスクが濡れてしまったよ。
でも、本当に良い作品だ。