このレビューはネタバレを含みます
運命の相手、ではなく、偶然と選択によって運命は変わる。
独身の男女各2人が、ある夫婦に引き合わされる。ある程度、「彼と彼女の相性が良さそう」というのはありつつも、そこは自然に任せよう、というスタンスなのがいい。(この話では皆、異性愛者なので)2パターンのカップリングを想定し、パラレルに話が進んでいく。
「もし、あの時、別の人を選んでいれば」って考えることは誰しもあると思いますが、結局、自分自身の性格や癖は変わらない、ということを示唆しているのが興味深い。
その象徴が、マッテオ。
どちらの女性を選んでも父親になるし、パートナー妊娠中に浮気をする(ロンドンで)。
しかも、どちらの女性にも隠し通せない。笑
どちらのパターンでも、それぞれ葛藤があり、喧嘩があり、和解できないこともあるけれど、理解しようとする。
作品の最後に、どっちの組み合わせでカップルが結ばれたのか、うっすら明かされますが、パラレルストーリーで描かれた道のりを辿ったかどうかは分からない訳で。
深い話ではない。
けれど、「あの時、ああしておけば！」とか、「別の人となら、幸せになれたかも？」なーんて、考えたって、結局はアナタ自身がいろんなことを決めるのよ、って思わせてくれる映画。
