タタキング

すずめの戸締まりのタタキングのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

想像より面白かった。

君の名はや天気の子は、ストーリーを通して一つの大きな厄災に立ち向かう流れだったが、

今回はストーリーの中に幾つも厄災を配置し、ビジュアルでも危機感を煽っているので、ストーリーラインに締まりが出て良かった。

また、ロードムービーで場所の移動や登場キャラクターが変化するので、場所ごとに当たり外れや不要な尺は散見されるものの、

一箇所に多く尺を割いていないので許容できる範囲に収まっており良い。

また、テーマも三作を通じて、セカイ系ではあったものの、

今作は民衆が災害に巻き込まれるストーリーにしておらず、セカイ系としての見応えは薄れるものの、主人公であるすずめにその分焦点が当たっており良かった。

ダイジンやサダイジン、椅子など、ゆるキャラ的なキャラも、作品を通してみるとコミカルに、ストーリーを動かすキャラクターとしても効果的に機能しており良かった。

個人的にはおばさんやおばさんに好意を寄せる職場の人など、新海誠のオタクが観に行くにはダメージが大きいキャラがいたり、その2人ともすずめのテーマの為に解決案が出されないなど、どうかと思った。

なぜか足フェチ🦶を押し出していたが、上記を簡単に恋愛関係にしないあたりなど、新海の下半身で考えるキャラ配置がマシになっていて意外と良かったかもと思った。


総括として、不要な尺や回収されてないキャラなど、多少見受けられたものの、ロードムービーやピンチをストーリーに数箇所配置することで、観客の心が離れきらない
凡人的な作品として要素を増やしストーリーの尺をカバーしたいい作品だと感じた。

次回作にも期待したい。
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