nhr703

すずめの戸締まりのnhr703のレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
-

日本全国の自然、常世と現世の世界、新海作品らしい映像美。
災いを戸締まりする生業をするものと共に歩くロードムービー。地震を引き起こすミミズを封印するという、フォーマット的に見てもめちゃくちゃわかりやすい。しっかりエンタメ。評判もめちゃくちゃ良い。どうやら日本神話もモチーフらしいし(私は日本神話モノがとても好き)、直近の3部作でいちばん、と呼び声も高かった。

だけど……誤解を恐れずに言えば、そこまでハマれなかった。期待外れというより好みの問題だと思う。前作である「天気の子」が心底めちゃくちゃ好きだったのもあるかも。あの時の「ウワー………‼︎‼︎‼︎」っていうのが感じられなかった。「面白かったね〜」という熱意の無い感想になってしまう。

でも、「生きるか死ぬかなんて、運でしか無い」「ここが、『綺麗』……?」という台詞はゾクっとした。むごい言葉だけどこれが震災を経験した人のリアルなのでは。そういうことを伝えていくのもエンタメの一種の役割だと思っている。

声優陣でいえば、松村北斗がと…っても良くてびっくりした!一言一言話すたびに、「これ草太さん落ちの松村北斗担が爆誕してるんだろうな…」って感じたもん。キムタクのハウルを彷彿。監督が絶賛したのもわかる。非常に魅力的。朝ドラといいニナミカ作品といい、良い仕事掴むね〜。

はらはらなのかの原菜乃華ちゃんがヒロインというのも勝手に感慨深い。深津絵里はさすが。神木くんは美味しい役だなー。みんな好きでしょ芹澤のこと。笑

RADWIMPSが薄まってるのは意外。

新海監督には、また男女すれ違いまくりの童貞こじらせたような作品つくってもらいたい気持ちもあるけど、これだけ大物になってしまうともう難しそう…なんて思ってしまうのは懐古厨なんでしょうか。
nhr703

nhr703