ルイまる子

すずめの戸締まりのルイまる子のレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.8
日本は自然=神だったんだな。改めて、取り上げるテーマが良い!素晴らしい映画でした。序盤に走り回る時のジャズが良かったので、もっと音楽はジャズを使って欲しかった。

ただ、矢張り前作同様、行間がない。何一つこちらが想像しなくても良い様に説明してくれる。空白のない描きこんだ背景同様に全部が埋められて少し息苦しい。

【ネタバレ】
叔母さんがスズメに本音、暴言を吐く?シーンで「お姉ちゃんからのお金があったところで」割に合わないわよ!
は視聴者の疑問に応えすぎで…私のような古い人間からすると、何もかもいい過ぎ。いや、勿論意図していた事はわかる。少しくらいの本音がポロッと出て身近な人を深く傷つけてしまったとしても、そしてその本音が真実でも、その何倍も愛で繋がってる。言うまでもない、しかしその台詞さえ、口に出す。何もかも言うから、古い純文学を読んで育った世代からすると、こっちに想像させるスペース残しといて!と思う。

まる子はバイリンガルなので、いつも海外の映画批評をポッドキャストで聴いているが、最近あまりに外国の方々が本作を絶賛するので、今更ですが観に行きました。なかなか良かった。
ルイまる子

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