ルイまる子

ボーはおそれているのルイまる子のレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
4.0
不審者のドヤ街に住むボーはカウンセラーに母との話を聞いてもらう以外は、精神安定の薬を飲み、夜中も騒音に悩まされている。でも溺愛する/される?母ともうすぐ会えるから電話の話し声だけはイキイキしている。…なんて所で既に30分経過。その後は何があったか説明出来ない。視聴後も全貌が理解できたとは言えないが、私の解釈では

不審者のドヤ街は恐らく精神病や発達障がい者の居住区では?集められ、住まわす地帯、理由は多分一般人に迷惑をかけたらこのスラムに強制的に連れてこられるみたいな😎


【ネタバレあり】

世界中の人々から審判され一種の娯楽として大衆から消費されるサクリファイスの光景、円形劇場の中心に彷徨えるボートに乗ったボーが何も言い訳出来ないまま有罪にされる姿は共感する。日常的にそういう日々を送って来ている。器用に渡れない世の中で、何も悪いことしてない不器用なボーのような私達の行き着く場所は、円形競技場で、まるでゲームのように裁判にかけられ、なんとか乗ってここまで来たグラグラのボートが転覆する。

上手く一つ一つを解説出来る様になりたいが、至難の業だ。受難の歴史に沿って描かれているのかもしれないが、神経を病んだ人、発達障がいの人の心の中を描いた作品であろう。

なんしろ、名作であることには間違いない。皆さんに特にオススメはしないが、何かしら悩みを抱えていたら刺さるだろう。
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