Filmarks試写会にて
ありがとうございます!
カズオ・イシグロが脚本を担当し、黒澤明の『生きる』をリメイク。
オリジナルの『生きる』は見れていないのだが、あらすじを読む限りほぼ忠実にリメイクされている事がわかった。年代が1950年のままなのも、出来事を改変しないためだろう。
余命を宣告され、自分の単調な人生を振り返り改めて生きるという事を見つめ直す。
70年も前の作品だが、作品に宿る精神、テーマは普遍的だという事がとてもよくわかる。
現代は働き方も遊び方も変わってはいるが、定年間近や死を目前にして自分の人生を見つめ直す事の意味はいつの時代も変わらないだろう。
放蕩する事の虚しさや
主人公の美学
生きる事、働く事の意義
ビル・ナイがカッコよすぎて、おじさんの迷惑ぶりというか、不人気な感じよりも紳士な素敵さが勝ってしまうが…
冒頭のオールドな演出も含めて、様々なリスペクトを感じる作品だった。
女の子がフォートナム&メイソンに驚くほど喜ぶというのは当時の女の子の庶民の感覚が知れて楽しかった