まゆ

生きる LIVINGのまゆのネタバレレビュー・内容・結末

生きる LIVING(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます


あれ…?観に行ったはずなのにレビュー書いてない…?と思ったら下書きがあった。


名作ってこういう映画だよなあ、と思わされた。もちろん元の黒沢作品があってこそだけど。

先が長くないと分かったあとのミスター・ウィリアムズ、家族にも言い出せない、時間の潰し方も分からない中で初めて「生きるってなんだろう」っていうことを考え始める。ミス・ハリスに言ってたところの「人生への情熱」が麻痺してたことにも気づけないほどに、今までは家族を守ることだったり目の前の仕事をただこなすことに必死だったんだろう。

もちろん、亡くなるまでの半年の彼の変化に周囲は驚いたのだろうし、良い影響は間違いなくあったと思う。けど、周りの人に丁寧に接する姿勢や真面目な人柄は病気の告知の前後で変わったようには思えない。自分では分からなかったかもしれないけど、ミスター・ウィリアムズが長い時間かけてしてきたことは意味のないものではなかったし、ずっとちゃんと生きてきた人なんだって感じて涙が止まらなかったです。
まゆ

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