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ある夜、彼女は明け方を想うのmumbleboyのレビュー・感想・評価

3.8
「明け方の若者たち」を観た次の日に観ました。両方とも明け方というキーワードが入っていて出演者も被ってるので同じ作品だと思っていましたが実際に観た後に2つの作品だということが分かって気になって観てみました。今作はでも単独作品として楽しめるのか、「明け方の若者たち」とセットで観た方がいいのではと個人的には思いました。「明け方の若者たち」を観た後に残ったモヤモヤ感が今作を観て若干和らぎました。

ここからちょっとネタバレします。



「明け方の若者たち」の終わりで「僕」がかつて「彼女」と出会った公園に行くシーンで僕はそこに「彼女」が現れたらいいなという気持ちを持ちつつ観ていました。そこには「彼女」はいなかったけど以前2人で座ったベンチにその時飲んだのと同じハイボールの缶が置いてありました。ひょっとしたらと思ったのですがそれの種明かしは今作でありました。僕は最初に「明け方の若者たち」を観て「僕」に感情移入していたので今作は「彼女」と旦那のストーリーなのでちょっと「僕」目線で観ていましたが最後に「僕」との思い出をたどっていたのがエモかったです。あともうちょっと長居して2人が再会していたら、、なんて思いましたが多分ただ微妙な空気になってからお互いの人生に戻るということになっていたかも知れません。架空の人物の話なのに未練がましい元彼の様な気持ちにさせられた今作というかこの2作は相当だなと思います。
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