Kuri

TAR/ターのKuriのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
4.5
耐性がないので
サスペンス映画やホラー映画はほとんど見ないで生きていましたが、
G指定なはずのこの作品を見ている時に感じたのは上記ジャンルの映画を見ているような感覚でした。

刺激的で目が離せないけど怖い。
怖くて目を背けたいけど目が離せない。
傑作だと思います。


日常生活に潜む悪意や嫉妬について描く為、戦後ドイツ(ナチ後ドイツ)について
いわゆる赤狩りを仄めかすようにとりあげているところに
年末に見たナチハンタードキュメンタリーに感じた違和感や、
日本とアジア諸国との関係について考えを巡らせずにはいられなくなるし。

一晩置いてみると
キャンセルされた後の彼女が目指した場所に、一見した際の驚きを超えた納得を覚えました。
Kuri

Kuri