インディーシリーズにあまり思い入れが無いのですが、
齢80にならんとするハリソンフォード演じる彼が、CGを駆使してまで画面狭しと動き回る様の異様さにまずギョッとして。
そこにある居心地の悪さ、座りの悪さが
この作品が意図した肌触りなんだろうなあと。
舞台は60年代末期、
フラワームーブメントからヒッピーに時代が変わっていく若者文化全盛期の最中、
自身の老いと損失に囚われ否応なく向き合いながら
失いようが無い考古学への愛着に縋り付く彼の晩年を、
エンタメ作品としてのギリギリのラインで描いていると感じました。
アバン後に画面に映る
緩み切った体の不機嫌な老人に成り下がった彼を、
それでもなお生かしてるのはあの人なんてのはとってつけた感満載ですが、
彼の晩年に幸あれと願わずにはいられません。
